イトーキ サリダ YL6は「硬めの座り心地が好きで、姿勢をしっかり支えてほしい人」におすすめのオフィスチェアです。
柔らかさよりも安定感を重視した設計で、長時間のデスクワークでも姿勢を保ちやすく、腰の沈み込みを防いでくれます。
一方で、同じサリダシリーズのYL9と背もたれデザインが非常に似ているため、
「どちらを選ぶべきか迷う」という人も少なくありません。
しかし、実際には素材・座り心地・機能性に明確な違いがあり、見た目は似ていても用途と快適性は別物です。
この記事では、イトーキ サリダ YL6の実際の使用感レビューを中心に、YL9との違いや選び方のポイントに加え、
肘掛け(アームレスト)の後付け方法やヘッドレスト非対応の理由など、購入前に知っておきたい仕様面もわかりやすく解説します。
この記事を読めばわかること
- YL6の特徴と実際の座り心地(硬さ・背もたれ・使用感)
 - デザインが似ているYL9との違いと比較ポイント
 - 肘掛け・アームレスト・専用アジャスタブル肘の後付け可否
 - ヘッドレスト非対応の理由とYL9との構造差
 - どんな人にYL6/YL9が向いているかの判断基準
 
イトーキ サリダ YL6の特徴と購入を検討する人の傾向

イトーキ サリダ YL6は、必要十分な機能と高い信頼性を兼ね備えた、コスパ重視のワークチェアです。
ロッキング機能や昇降調整を備えつつも、ヘッドレストや肘掛けを省くことで、軽快で扱いやすい構造になっています。
YL6の基本スペックとコンセプト
イトーキが展開する「SALIDA(サリダ)」シリーズは、オフィスチェアをより手軽に導入できる価格帯で提供する人気ライン。
その中でもYL6は、シンプル設計とブランド品質を両立した“実用モデル”です。
主な仕様は以下の通りです。
- 価格:26,000〜29,000円前後(税込)
 - 背もたれ:樹脂素材(通気性あり)
 - 座面:ウレタンフォーム(やや硬め)
 - ロッキング:129度シンクロロッキング機構+108度位置ロック付き
 - 昇降調整:ガスシリンダー式(スムーズな上下動)
 - 肘掛け・ヘッドレスト:非搭載(別売オプションあり)
 - 組み立て時間:約15〜20分
 
特に注目すべきは、デザイン性の高い背もたれ。
この価格帯だと見た目にこだわるのはなかなか難しいのですが、YL6はスタイリッシュさでも評価されています。
YL6を検討するのはこんな人
検索データや口コミを踏まえると、YL6を検討している人の特徴は次の通りです。
- 在宅勤務が多く、長時間PC作業を行う
 - 姿勢を整えたい、またはやや硬めの座り心地が好み
 - 余計な機能よりも、シンプルで信頼できる作りを重視
 - 部屋の雰囲気を損なわないスタイリッシュなデザインを求めている
 - コスパを重視しながらも、安価なノーブランド製品は避けたい
 
YL6は「必要な機能だけで十分」という人に最も合う椅子です。
ミニマルで機能的、かつ信頼できる国産ブランドの品質を求める層にぜひチェックしてもらいたいチェアです。
イトーキ サリダ YL6の座り心地と使用感レビュー

結論:イトーキ サリダ YL6は、「硬めの座り心地が好み」「姿勢を安定させたい」「余計な機能を求めない」ユーザーに適した実用的なオフィスチェアでした。
デザインはシンプルで部屋になじみやすく、作業時の安定性と扱いやすさを両立しています。
デザインと質感の印象

YL6のデザインは、ハーマンミラーのセイルチェアを彷彿とさせるミニマルで軽快な印象が特徴です。
背もたれの樹脂フレームがメッシュ形状で、視覚的な抜け感を生み、狭い部屋でも圧迫感を感じにくくなっています。
全体のラインは直線的で、装飾を極力省いた設計。
脚部や背面もすっきりとした形状で、ワークチェア特有の“業務用感”は最低限に抑えられています。
そのため、在宅ワーク用デスクやリビングの一角にも自然に調和させやすいデザインだと感じました。
デザインの特徴
- ブラックまたはホワイトを基調とした落ち着いたトーン
 - 樹脂フレームによる軽量感と統一感
 - 背面まで整ったシルエットで、部屋の印象を崩さない
 
カラーは2トーンもありますが、見た目にこだわりたいならワントーンのブラックか、ほぼホワイトのサンドベージュがオススメ。
質感は樹脂素材ながらチープさがなく、手触りにも上質感があります。
イトーキらしい細部の仕上げの丁寧さが感じられ、価格以上の完成度を持つデザインといえます。
背もたれの素材と支え感

背もたれは、上位モデルYL9のように樹脂素材を採用。
見た目は似ていますが、YL6のほうがやや硬めで反発力が強い仕様です。
背中を包み込むというより、姿勢を正すように支えるタイプ。
長時間作業でも背筋が伸びやすく、猫背になりにくい構造です。
メッシュ形状は通気性には非常に優れているので夏でも快適に使えます。
一方、寒い季節は背もたれにブランケットやカバーをかけて使うといった工夫が必要になるケースもありそうです。
背もたれの特徴
- 通気性の高いメッシュ形状
 - やや硬めで姿勢を維持しやすい
 - 柔らかさより安定感重視
 
メッシュのように柔軟ではありませんが、体が沈まず安定した姿勢を保てる点が評価されています。
座面のクッション性と硬さのバランス

座面にはウレタンフォームを採用し、やや硬めのクッション性を持ちます。
その分、サリダシリーズのYL9やYL8よりも沈み込みが少なく、体をしっかり支える設計。
硬さの中に適度な弾力があるので、腰の位置が安定して座れている印象を受けました。
座面の特徴
- 均一な硬さで沈み込みを防ぐ
 - 姿勢をキープしやすく腰が安定
 
柔らかい椅子で腰が沈んでしまう人にとって、YL6の座面は快適な“支え”になります。
作業姿勢の安定性とロッキング機能

YL6はシンプルながら、129度まで倒れるシンクロロッキング機構を搭載しています。
背もたれと座面が連動して動くため、後傾しても自然な体の角度を維持できます。
また、専用レバーを押し込むと初期位置(約108度)でロック可能。
集中時は固定、少しリラックスしたい時は後傾といった切り替えがワンアクションで行えます。
ロッキングの特徴
- 最大129度までリクライニング
 - 初期位置108度でロック可能
 - 座面と背もたれが連動して自然な動き
 
YL6はヘッドレストが付いていないので、リラックスしながら、映画を見たりゲームをしたりといった使い方には向きませんが、この機構により集中作業から小休憩まで対応可能です。
静音性と使用時の安定感

キャスターの動作は滑らかで、床との摩擦音もほとんどありません。
脚部は樹脂製ですが安っぽくなく、座位時のぐらつきやきしみは感じられませんでした。
ガスシリンダーの昇降もスムーズで、流石はイトーキと言える安定感。
全体的に静かで安定した操作感があり、在宅ワークや夜間作業でも気兼ねなく使用できるでしょう。
まとめ|YL6は姿勢を整えたい人・シンプル派におすすめ
YL6は、柔らかさよりも「支え」を重視したオフィスチェアです。
やや硬めの座面と反発力のある背もたれが、長時間のデスクワークでも姿勢を維持しやすくします。
こんな人におすすめ
- 柔らかい椅子だと腰が沈んで疲れる
 - コンパクトで部屋に馴染む椅子がいい
 - シンプルで信頼できる国産ブランドを選びたい
 - リクライニングは欲しいが複雑な調整は不要
 
イトーキ サリダ YL6は、見た目のスマートさと作業性の高さを両立した“堅実な一脚”。
デザイン性・安定感・価格のバランスが取れたチェアとして、コストパフォーマンスに優れています。
あるわな君特にこの価格帯で見た目にもこだわりたいならイチオシです。
イトーキ サリダ YL6の使いやすさとお手入れのしやすさ


イトーキ サリダ YL6は、組み立てが容易でメンテナンスも簡単な扱いやすいチェアです。
軽量かつ省スペース設計で、家庭のワークスペースにも導入しやすく、日常的な取り扱いのストレスが少ないのは評価できるポイントです。
組み立てやすさとメンテナンス性
YL6はユーザー自身で組み立てる仕様ですが、作業手順がシンプルで初めてでも難しくありません。
必要な工具はすべて同梱されており、説明書に沿って進めれば約15〜20分で完成します。
組み立ての特徴
- パーツ数が少なく、手順が分かりやすい
 - ネジ穴の精度が高く、無理な力をかけずに組み立て可能
 - 1人でも対応可能(重量:約13kg)
 
詳しい組み立て方法は公式YouTubeチャンネルで確認することも可能なので、万が一説明書を見てもわからない人は参考にしてみましょう。
【公式】イトーキ オンラインショップより引用
メンテナンス性についても優秀で、樹脂素材とファブリック座面の組み合わせにより、ほこりや汚れが付きにくく、掃除が容易です。
背もたれ部分は樹脂製のため、メッシュ素材のようにホコリが絡むこともなく、布巾で軽く拭くだけで清潔を保てます。
メンテナンスのポイント
- 背面:乾拭きまたは中性洗剤を薄めた布で拭く
 - 座面:粘着ローラーや布で埃を取る
 - 脚部:キャスター部に埃が溜まりにくい形状
 
このように、使用中の手間を最小限に抑えられる構造は、在宅ワークなどで日常的に使うユーザーにとって大きな利点です。
肘掛け・アームレストの拡張性


イトーキ サリダ YL6は、標準では肘掛け(アームレスト)が付属していません。
ただし、後付けで「YL6専用アジャスタブル肘(型番:YL6-AEL)」を取り付けることが可能です。
このアジャスタブル肘は、上下に高さ調整ができるタイプで、
作業内容や体格に合わせて最適な肘位置に調整可能。
取付けはネジ固定式で、ドライバー1本で簡単に設置できる構造です。
アジャスタブル肘(YL6-AEL)の特徴
- 上下昇降が可能(約7段階)
 - 取り付け・取り外しが容易
 - 背もたれと同色(ブラック or ホワイト)のデザインで統一感がある
 - 純正品のため安定性・耐久性に優れる
 
YL6本体はもともと肘掛けがないことで軽量&コンパクトな設計になっていますが、アームレストを後付けすることで、肩や腕の負担を軽減しタイピングやマウス操作がより快適になります。
そのため、在宅ワークで長時間作業をする人や、肘の支えが欲しい人は、最初からアジャスタブル肘をセットで購入するのがおすすめです。
サイズ感と設置性
YL6の寸法はおおよそ「幅66.7cm × 奥行76.5cm × 高さ96〜106cm」で、標準的な日本の住宅環境に適したサイズ感です。
奥行が深すぎないため、デスク下にも収まりやすく、省スペースなワークエリアでも圧迫感を与えません
- 座面高さ:43.0〜51.5cm
 - ロッキング角度:最大129度
 - 重量:16.6kg
 
この軽量設計により、掃除や模様替えの際も容易に移動可能。
キャスターは滑らかで、フローリングの上でもスムーズに動かせます。
さらに脚部の安定性も高く、体重をかけてもぐらつきがほとんどないため、安全性にも配慮されています。
サイズ・設置性の特徴
- 一般的なデスク(高さ70cm前後)に適合
 - 狭めの書斎やワンルームでも設置しやすい
 - デザインがシンプルなので部屋の印象を邪魔しない
 
このように、YL6は「設置・メンテナンス・移動」のすべてが扱いやすく、毎日使う作業チェアとしての利便性が高い点が特徴です。
まとめ|YL6は日常使いに適した扱いやすいチェア
イトーキ サリダ YL6は、組み立ての容易さ・清掃性・サイズバランスのすべてにおいて、日常利用を前提とした設計になっています。
設置後の取り扱いもシンプルで、頻繁に位置を変える人や小規模なデスク環境で使いたい人にも適しています。
まとめポイント
- 簡単に組み立てられる高精度設計
 - 掃除・手入れがしやすく衛生的
 - 軽量・省スペースで家庭環境にもフィット
 
「面倒な調整をしたくない」「毎日快適に使える椅子が欲しい」
そんなニーズに応える、使いやすさ重視の実用モデルといえます。
イトーキ サリダ YL6とYL9の違い・どちらを選ぶべきか


右:YL9
結論:イトーキ サリダ YL6は「デザインでコスパ重視の人」、YL9は「快適性と調整機能を求める人」に適しています。
両モデルは同じサリダシリーズに属し、背もたれが網状の樹脂デザインで似ているため比較対象にされやすい椅子です。
しかし、素材・機能・座り心地の方向性には明確な違いがあります。
なぜYL6とYL9が比較されるのか
この2モデルがよく比較される理由は、どちらも通気性の高い“樹脂メッシュ風”背もたれデザインを採用しているためです。
見た目の印象は非常に似ており、実際に店頭や写真で見ると「ヘッドレスト以外はデザインがほぼ同じ」と感じる人も少なくありません。
ただし、使用されている素材や背もたれの柔軟性には大きな違いがあります。
このため、「デザインは似ているけど座り心地はどう違うの?」「価格差の理由は?」と感じるユーザーが多く、比較検討の対象になっています。
YL6とYL9の主要スペック比較
- YL6=ミニマル&軽量
 - YL9=より多機能、多用途志向
 
どちらもデザインは似ているが、設計思想は異なる。
背もたれの違い
YL6の背もたれは、硬めで反発力のある樹脂構造。


体をしっかりと押し返す感覚があり、長時間のデスクワークでも姿勢が崩れにくいのが特徴です。
一方のYL9は、柔軟なエラストマー素材を採用。


背中に沿ってしなやかにたわみ、体を包み込むような感覚が得られます。
- YL6:硬めの樹脂素材で、姿勢をしっかり支える安定感重視
 - YL9:柔軟性のあるエラストマー樹脂で、体の動きに合わせてしなる
 
つまり、「見た目は似ていても、座り心地の方向性が正反対」。
この違いが、価格差とユーザー層の分かれ目になっています。
座面の違い
座り心地はどちらもやや硬めの座面です。
ただ、座面の厚みの違いからYL6の方がYL9よりもさらに若干硬めの座面です。
ただ、どちらも用途しては、長時間安定した姿勢で座り続けたい人にオススメの座面です。
- YL6:YL9よりもさらに硬め
 - YL9:やや硬めの座面
 
機能と操作性の違い
YL6は、シンプルな操作性と必要十分な機能を持ちます。
昇降レバーとロッキングレバーの2つで完結し、扱いが直感的。
対してYL9は、座面奥行き調整・可動肘・ヘッドレスト付きなど、多機能な構造。
体格や好みに合わせて細かく調整できるため、長時間使用でも負担を分散できます。
YL6とYL9の特に大きな違いのひとつが、ヘッドレストの有無です。
- YL6:ヘッドレスト非対応(後付け不可)
 - YL9:高さ・角度調整可能なヘッドレスト標準装備
 
YL6はミニマルデザインを重視しているため、あえてヘッドレストを省いた構造。
背もたれの高さがコンパクトで、リビングや自室など家庭環境でも圧迫感が出にくいのが利点です。
一方のYL9は、背もたれが高く、ヘッドレストを調整できるため、後傾姿勢でのリラックスや休憩を重視する人に向いています。
まとめると
- 作業集中型・機能最小限、シンプル派 → YL6(ヘッドレストなしで軽快)
 - 長時間作業・リラックス重視派 → YL9(ヘッドレスト付きで快適)
 
デザインと質感の違い
デザイン面では共通点が多いものの、素材と印象に差があります。
- YL6:樹脂フレームで軽快。家庭のデスクにも合わせやすい。
 - YL9:金属素材の脚部と分厚いフレームで、より耐久性にも拘った仕上がり。
 
どちらもモダンでスタイリッシュですが、YL6は軽さとシンプルさ、YL9は重厚さと機能美を重視しています。
どちらを選ぶべきか(用途別おすすめ)
| 使用目的・環境 | おすすめモデル | 理由 | 
|---|---|---|
| 在宅ワーク・ 省スペース環境  | YL6 | コンパクト・軽量で家庭用に最適 | 
| 長時間PC作業・ 集中作業  | YL9 | 柔軟な背もたれとヘッドレストで 体への負担を軽減  | 
| コスパ重視・ シンプル志向  | YL6 | 機能を絞って価格を抑えた設計 | 
| 快適性・ 機能性重視  | YL9 | 座面調整や肘掛けで姿勢を最適化 | 
| インテリア重視・ 軽快デザイン  | YL6 | ミニマルデザインで部屋になじむ | 
まとめ|YL6はシンプル派、YL9は快適性重視派
どちらもイトーキらしい高い品質を持ちますが、選ぶ基準は明確です。
- YL6:姿勢を安定させたい、軽快・シンプルに使いたい、コスパ重視
 - YL9:背もたれの柔軟性と調整機能で、快適性を優先したい
 
見た目の類似性から比較される2モデルですが、実際には「使い方」と「求める快適性」で選択が分かれる椅子です。
在宅勤務中心ならYL6、オフィスでの長時間使用にはYL9を選ぶと満足度が高いでしょう。
【まとめ】イトーキ サリダ YL6は“必要十分”を極めた高コスパモデル
イトーキ サリダ YL6は、シンプルで洗練されたデザインと、しっかりした座り心地が魅力のワークチェアです。
柔らかさよりも安定性を重視しており、長時間作業でも姿勢が崩れにくい堅実な座り心地が特徴です。
組み立てやすく扱いやすい設計で、在宅勤務や家庭用デスク環境にも最適。
同シリーズのYL9と比較すると機能は最小限ですが、その分価格を抑えつつ、イトーキらしい品質と安心感を維持しています。
まとめポイント
- 背もたれが硬めで姿勢をしっかりサポート
 - シンクロロッキング+108°ロック搭載で作業姿勢も快適
 - 組み立て・メンテナンスが簡単で扱いやすい
 - コスパ重視派・シンプル派に最適
 
もし「柔軟な背もたれでリラックス重視」ならYL9、
「姿勢を支える硬めの椅子+軽量・省スペース」を求めるならYL6がベストチョイスです。











					








