この記事では、オカムラの前傾姿勢タイプのオフィスチェア(タスクチェア)「シルフィー」と「サブリナスタンダード」を徹底比較します。
では、なぜこの二つのオフィスチェアを比較するのか?
それはメーカーが同じオカムラという理由だけではなく、この二つのモデルが勉強や、前のめりのデスクワークなど、前傾姿勢の作業に適した「前傾姿勢タイプ」のオフィスチェアだからという理由があります。
この記事を読めば以下の問題が解決します!
- なぜこの2つのチェアを比較するのかがわかる!
- シルフィーとサブリナスタンダードの違いがわかる!
- どういう人にオススメなのかがわかる!
- 比較を通してどちらが自分に合っているかわかる!
- オススメの購入場所がわかる!
前傾姿勢タイプといえば、前傾チルト機能のあるアーロンチェアなど、ハーマンミラーの商品を選択する人が多かったですが、この二つのモデルの誕生により国内メーカーで前傾姿勢対応のチェアを選択できるようになりました。
という訳で、サイズ・機能・オリジナル機能・価格などを比較しながら、この二つのオフィスチェアがどういった人にピッタリなのかをネットで出来る限り伝えていきたいと思います。
関連 : 漫画家、アニメーター、イラストレーターにおすすめのオフィスチェア9選を紹介!
※この記事の写真はショールームの許可を頂いて掲載しています。
両チェアとも前傾姿勢タイプ
シルフィーとサブリナスタンダードは両モデルとも前傾姿勢での作業に向いた前傾リクライニング機能(前傾チルト)が備わっています。
この二つで悩んでいる人はほぼ間違いなく安心のオカムラ製品であり、尚かつこの前傾リクライニング機能がお目当ての人でしょう。
なぜ前傾姿勢タイプなのか?
こちらが実際に前傾リクライニング状態にしたシルフィー。
背もたれと座面が前方に傾いているのがわかると思いますが、この僅かな傾きが前傾姿勢時の体への負担を大きく軽減してくれるのです。
前述した通り、この前傾リクライニング機能(前傾チルト)は人気のハーマンミラーのアーロンチェアにも備わっている機能。
オカムラのシルフィーとサブリナ スタンダードの場合は、さらに前傾でも使えながらヘッドレスト付きも選べるってところが魅力的なポイント。
ヘッドレストが無いと前傾姿勢タイプはどうしても「短時間に集中して使う用のチェア」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
ヘッドレストがあることで短時間に集中して使うことも、頭を休めながらリラックスしながら長時間座って使うことも臨機応変に行えるでしょう。
シルフィー&サブリナの前傾リクライニングのサポート力は?
ちなみにシルフィーとサブリナスタンダードの前傾リクライニングの(背もたれの)サポート力は一緒くらい。
アーロンチェアやミラ2チェアといったハーマンミラー商品の前傾チルト機能と比較すると、よりソフトに背中を支えてくれる印象です。
そのため「ハーマンミラーの前傾チルトは少し背もたれのサポート力が強すぎるかな…」って人はこのシルフィーとサブリナスタンダードがおすすめ出来るでしょう。
また、この前傾リクライニングのソフトなサポート力が筋肉の量的に男性に劣る女性にもお勧めする理由の一つでもあります。
詳しくは、オカムラのサブリナをレビュー「スタンダード」と「スマートオペレーション」の違いとは?の記事を参考にしてみてください。
サイズで比較
前傾リクライニングのサポート力があまり変わらない事を理解して頂いたところで、お次はサイズで比較してみましょう。
こちらの表をご覧ください。
商品名 | シルフィー | サブリナスタンダード |
発売 | 2014年 | 2013年 |
高さ(ハイバック) | 954〜1054mm | 980〜1080mm |
高さ(ヘッドレスト付き) | 1147〜1247mm | 1170〜1270mm |
肘幅 | 648mm | 650mm |
背もたれ幅 | 460mm | 495mm |
座面幅 | 515mm | 520mm |
座面奥行 | 410〜460mm | 400〜450mm |
地面から座面までの高さ | 420〜520mm | 420〜520mm |
肘掛高さ(可動肘) | 620〜820(地面からの高さです) | 570〜770 |
発売はサブリナスタンダードの方が1年早いです。
また、全体的にサブリナスタンダードの方が若干サイズが大きめ。
特に背もたれの幅は30mm以上も差がありますので体格が大きい人は選ぶポイントの一つになるでしょう。
座面の奥行きは若干の差になりますが、肘掛けの高さはサブリナスタンダードよりシルフィーの方が高くまで調節可能。
一部では「肘掛けが気持ち低め」という意見が聞かれるバロンチェアの肘掛けの高さは最大で763mmですから、通常より高さのあるデスクを使っていたり大柄の人にはサブリナの肘掛は高さが合わない可能性もあります。
ご自宅でメジャーなどを使ってデスクの高さを測って確認しておきましょう。
お次ぎは最低座面高。
両チェアとも膝下の長さが42cm以上あれば問題なく座れるでしょう。
ちなみに42cmは、身長155cm〜160cmの人の平均的な膝下の長さになります。
座面幅はシルフィーが515mm、サブリナスタンダードが520mmと、座面が余裕のあることで知られるコンテッサと同じくらいあります(520mm)。
特に大柄というわけでもなければ両モデルとも十分に余裕を持って使用出来るでしょう。
調整機能、オプションで比較
続いて調整機能、オプションで比較してみましょう。
商品名 | シルフィー | サブリナスタンダード |
前傾 | 10° | 10° |
後傾 | 23° | 23° |
クッション | 異硬度クッション | 異硬度クッション |
座面高さ調節 | あり(100mm) | あり(100mm) |
座面奥行き調節 | あり(50mm) | あり(50mm) |
アジャストアーム調節 | あり | あり |
リクライニングの強弱調節 | あり | あり |
ヘッドレスト | 固定タイプ | 固定タイプ |
この辺の調整機能と可動範囲はほぼ一緒です。
大事な前傾姿勢ポジションの傾度は両チェアとも10°。
アーロンチェアがおよそ5°なのでアーロンチェアよりも倒れるように感じますが体感的にはそれほど変わりない気がします。(むしろ個人的には支えられてる感はアーロンの方が強いと感じました)
異硬度クッションも両者とも2010年以降のタイプなので、両モデルともさらに改良された優れたものを使用しています。
そのため座面の座り心地はほぼ一緒と考えていいでしょう。
オカムラの異硬度クッションのおすすめオフィスチェアはこちらの記事を参考にしてみてください
ヘッドレストは両チェアとも固定。
サブリナスタンダードの方が高さがあるのでヘッドレストをつける場合は自分の頭の位置と合うのかを確認しといた方が良さそうです。(取り外しは可能)
後傾角度は一緒ですが背もたれにやや柔軟性がある分、後傾リクラインングはサブリナの方が若干ソフトに感じるかもしれません。
オリジナル機能で比較
この二つの間で最も異なって来るのがそのオリジナル機能です。
この二つのモデルを比較して選ぶ上での最も重要なポイントになりますのでしっかりと確認しましょう。
シルフィーのオリジナル機能/バックカーブアジャスト機構
人それぞれ背中のカーブには個人差がありますが、その人それぞれ異なる背中のカーブに合わせるために背もたれのカーブを調節出来るようにしたのがこのバックカーブアジャスト機構です。
背もたれ横のレバーを調節する事で背もたれのカーブが変化。
自分の体の形にあったカーブに設定することで背中の大きな人にも小柄な人にもしっかりとフィットするようになっています。
サブリナスタンダードのオリジナル機能/リングフレーム機構
サブリナシリーズの最大の特徴はなんといってもこの独特な流線美を持つ背もたれのリングフレーム。
樹脂製のフレームは硬さと柔らかさの両方の特性を持ち合わせているのが特徴。
体をしっかりと支えると共に(剛)、体をねじると背もたれが適度にしなって追随してくれるようになっています(柔)。
フレームに柔軟性がある事から後傾にリクライニングした時の背もたれのソフトさはリングフレーム機構の方が感じられるかもしれません。
優しい座り心地を体感できることでしょう。
フィット感のシルフィー、柔軟性のサブリナスタンダード
という事で上記で説明したそれぞれの機能をまとめますと…
- 「フィット感」で選ぶのであれば、背もたれのカーブを変えられるシルフィー
- 背もたれに「柔軟性」(もしくは自由度)を求めるのであればフレームが柔軟なサブリナスタンダード
ということになるでしょう。
個人的に、この二つの機能の違いがシルフィーとサブリナスタンダードを選択する際の決め手になるんじゃないかと思います。
価格で比較
シルフィーの方が安い
値段に関してはカラーや背もたれ(メッシュやクッション)、樹脂脚やアルミ脚などの材質、またはサイトによって差がありますが、基本的にシルフィーの方が安いです。
とはいっても、ここ数年は国内のメーカーのチェアですらお値段が上がってしまっているので、肘掛けありでハイバックのシルフィーなら10万円はかかることは覚悟しておきましょう。(2024年8月時点)
数年前はヘッドレスト付きのハイバックでも10万円以下で買えることもあったんだけど…
ローバックとハイバック、色や座面、背もたれの素材でもお値段に差が出てきます。
一方のサブリナは?
一方、サブリナスタンダードもここ数年は価格が高騰してヘッドレスト付きだと15万円は越えて来ます。
ヘッドレスト無しでも以前なら8〜10万円ほどで購入できましたが、10万円は越えてくるでしょう。
シルフィーと比較すると、サブリナスタンダードの方がさらにお値段は高いです。
調整機能は両者ともそれほど変わらないので、技術的にサブリナのリングフレームの背もたれの方が予算がかかっているのかもしれません。
ご自身の予算に関して制限ある場合は、お値段的にはシルフィーの方が多少お得と言えるでしょう。
(※2024年8月時点で確認した価格です)
ネットで購入するならどこがお得?
シルフィーかサブリナスタンダードをネットで購入する方法をご紹介。
一つ目はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにあるオカムラ公式ページがでの購入がおすすめです。
理由は公式ならではの安心感と、他のショップよりも圧倒的に色やオプションの在庫が多い事。
公式なので、万が一チェアにトラブルがあった時でもしっかりと返品・交換対応してくれるでしょう。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの中からポイントを貯めていたりと愛用しているサイトで購入するのがお得なんじゃないかと思います。
ちなみに個人的なサイトの見やすさの比較ではAmazon>楽天>Yahoo!ショッピングですね。
種類が沢山あるのでローバックやハイバック、固定肘や可動肘を間違えて購入しないように気をつけましょう。
Kagg.jp
2つ目は、オンラインで新品の高級オフィスチェアが一番安く購入できると言われているKagg.jpです。
オフィス家具を取り扱いは国内最大の60万点以上。
メーカーと直接取引を行い中間コストをカットしているのが安さの秘密です。
送料無料かつ最大65%オフで購入できるチェアもあるのでチェックしておく価値はアリ。
最大の魅力は最低価格保証(ベストプライス保証)。
他のサイトでKagg.jpよりも安く販売しているサイトがあった場合、対象サイトの情報を申請フォームより連絡すると最低価格での販売を保証してくれます。
さらに会員登録するだけで割引が適用。
例えば、オカムラのシルフィーの場合、会員登録を行うだけで12,000円以上割引になります。
その為、会員登録は必ず行いましょう。
また、チェアが届いた際の組み立て設置も無料。さらに不要になった椅子を無料で引き取ってもらう事も可能です。(※椅子一脚に対して一脚の引き取りになります)
新品を出来るだけ安く安心して購入したい場合はKagg.jpがオススメですよ。
まとめ
という事で両者の違いと特徴をもう一度まとめたいと思います。
シルフィー
- サブリナよりは若干小さい(特に背もたれの横幅)
- 肘掛けはサブリナより高くまで設定可能
- バックカーブアジャスト機構
- 値段はサブリナスタンダードより安い
サブリナ スタンダード
- シルフィーよりも若干大きい
- 肘掛けはシルフィーより低い
- リングフレーム機構
- 背もたれに柔軟性がある
それぞれのモデルを実際に座ってみた体験記事はこちらを参考にしてみてください
参考:オカムラのシルフィーはヘッドレスト付きでも10万円以下で買えるおすすめオフィスチェア。
参考:オカムラのサブリナをレビュー「スタンダード」と「スマートオペレーション」の違いとは?
という事で一通り見てきましたが、こうやってみていくと両チェアの最大の違いはやはりオリジナル機能と値段だということがわかって頂けると思います。
何度も言いますが、
- 「フィット感」で選ぶのであれば、背もたれのカーブを変えられるシルフィー
- 背もたれに「柔軟性」(もしくは自由度)を求めるのであればフレームが柔軟なサブリナスタンダード
この機能の部分に一番大きな違いが出てきますので覚えておきましょう。
あとはシルフィーとサブリナスタンダードの両者ともヘッドレストの高さが自分の頭の位置に合うのかは把握しといた方が良いと思います。
背もたれの機能も好みが分かれるので、どちらが優れているとはっきりと結論を出す事は出来ませんが、この比較がより最適なオフィスチェアを選ぶ後押しになれば幸いです。
関連 : 漫画家、アニメーター、イラストレーターにおすすめのオフィスチェア9選を紹介!
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