最近、ゲーム競技の「e-SPORTS」や在宅ワークなどの影響もあってメディアで取り上げられる機会が増えている「ゲーミングチェア」
この記事でご紹介するのは、そんな日本のゲーミングチェア業界でDXRACERと並んで人気のメーカー「AKRacing(エーケーレーシング)」のエントリーモデルである「WOLF(ウルフ)」
実際に試座してみた感想を元に、その座り心地や他のモデルとの比較、特徴など詳しく解説レビューしたいと思います。
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AKRACING(エーケーレーシング) ゲーミングチェア WOLF(ウルフ)を体験して「結論」
まず結論から申上げますと、「WOLF」の他にAKRacingの「PRO-X」と「NITRO」、「OVERTURE」、「PREMIUM」も同時に体験したのですが個人的に一番好印象だったのが「WOLF」でした。

気に入った点、気に入らなかった点も含めて述べていきたいと思います。
※カラーはリンク先で選択可能です。
WOLFの気に入った点(メリット)

※写真は店舗の許可を得て掲載しています。

- ファブリックシート(PUレザーと比べて蒸れにくい)
- 他のモデルより安い!
- フィット感が他のモデルよりソフト
順番に解説していきます。
WOLFはファブリックシートを採用

AKRacingの他のモデルは基本的に全てPUレザーを採用していますが、この「WOLF」はシートにファブリック(布製の生地)を使用しています。
他のモデルで使用されているPUレザーは柔軟性が高く、高級感があり、飲み物をこぼしても簡単に拭き取れるというのがメリット。
しかしながら、人口的に作られたポリウレタン製の合成レザーなので、本皮と比べると通気性に劣り、お使いの環境によっては蒸れて肌に引っ付くこともあります。
また、PUレザーには経年劣化や直射日光の紫外線や加水分解などで劣化しやすい特性も持ち合わせており、定期的にシートのお手入れをするなど丁寧に使ってあげることが長持ちさせる秘訣になります。

一方、WOLFで使われているファブリックは通気性に関してはPUレザーよりは優れており、比較的肌に引っ付くような嫌な感じはしません。

WOLFは見た感じポリエステルタイプのファブリックだと思いますが、このタイプは丈夫でシワになりにくかったり型崩れしにくいといったメリットがあります。
この点は他のシリーズよりWOLFが一番優れていると感じました。

ちなみにファブリックシートであるWOLFでも色の入っている部分はPUレザーが使用されています。

ゲーミングチェアならではのPUレザーの質感も残っているのでカジュアルになり過ぎていないのもWOLFの特徴と言えるでしょう。
また、他のメーカーと座り比べるとわかりますが、AKRacingのクッションの柔らかさは全メーカーの中でもトップクラス。
ゲーミングチェアの座面は硬めが多いため柔らかめのシートにはAKRacingのこだわりが感じられます。
ファブリックでもPUレザーでも柔らかめのクッションのゲーミングチェアを探している人にはAKRacingがオススメです。
関連:夏も安心!通気性の良いファブリックシートのゲーミングチェア6選!コスパも抜群!
ただ、シートを汚してしまうとPUレザーと比べて汚れは落としづらいといったデメリットもあります。
この辺はどちらの材質も一長一短なので、最後は完全に個人の好みになるでしょう。
どれだけ長く使用出来るかは個人の使い方や使用環境にもよりますが、AKRacingの醍醐味の一つである柔らかめのPUレザーを体感してみたいという人は、「PRO-X」や「NITRO」、「OVERTURE」などを選択するのもアリでしょう。
価格(他のモデルと比較して安い)
Amazonでの他のシリーズのお値段は下記の通り(2022年6月の段階)
一方「WOLF」はこれらと比べるとが44,800円(税込)とAKRcingのモデルの中では一番安いです。
おそらく、ファブリック生地の方がPUレザーより素材の原価が安いからこのお値段が実現出来たのでしょう。
シートの素材以外はより高価なNITROとサイズ、性能とほぼ変わらない事を考えると、このメーカーのチェアの中ではよりコストパフォーマンスに優れていると感じました。
※2022年から円安の影響もあり3,000円近く値上げされています。
フィット感が他のシリーズよりソフト

170cm台前半60kgの私が座った感じだと、良い感じのフィット感がありながらファブリックだけあって他のメーカーと比べて比較的柔らかいAKRacingの高品質PUレザーよりもさらに座り心地はソフトです。
170cmの私がNITROに座ると、座面両端の傾斜部分が太腿に結構しっかりと当たるくらいフィット感があるので、私のようにゆとりのある座面が好みの人は不快感を感じてしまう人もいるかもしれませんが、こちらのWOLFはフィット感もありながら太腿に対してもソフトな当たり心地。
太腿への傾斜部分の接触があまり気にならなかったことも好印象でした。

サイズ的には170cm以下の小柄な人でAKRacingのゲーミングチェアを選ぶとするのであれば、「WOLF」の他には「NITRO」「OVERTURE」あたりが座り易いんじゃないかと思います。
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優れた耐久性とリクライニング

180°のリクライニングと耐荷重150kgもある耐久性はWOLFのみならずAKRacingのゲーミングチェア全てに挙げられる魅力的なポイントです。
180°のリクライニングは10万円以上の高級オフィスチェアにも付いていないゲーミングチェア独自の個性。
長時間ゲームをやるような生活を送っている人のみならずデスクワーカーの仮眠用としても向いています。
また、AKRacingのゲーミングチェアの耐荷重量は150kgと業界でもトップクラス。
過度なリクライニングなどによるベース部分の破損が多いといわれるゲーミングチェアにおいて、この「タフさ」は購入を決める非常に重要な要素。
180度リクライニングを宣言しているゲーミングチェアは他のメーカーにもいくつかありますが、中にはスペックを見て心配になるものもあります。
そういった点でAKRacingのゲーミングチェアは180度リクライニング出来るゲーミングチェアとしては知名度的にも信頼度ナンバー1と言ってもいいでしょう。
ちなみに180度リクライニングするのを目的で購入するのであれば、専用のオットマンがあった方が足が伸ばせるのでさらに快適に仮眠する事が出来るでしょう。
WOLFの気になった点

- アームレストの上下調節の高さが低い
- 前のめりの作業には向かない
アームレストは上下昇降のみ

やや残念なポイントとしては、AKRacingのゲーミングチェアは肘掛が上下昇降のみの1Dアームレストということ。
最近では1、2万円クラスでも3Dアームレストのゲーミングチェアが出てきていることや、4万円以上するのに上下昇降しかしないのは機能性としてはやや物足りなく感じる人もいるでしょう。
AKRacingのブランド価値と、耐荷重150kgある作りの頑丈さを考えればしょうがないのかも知れません。
参考:安いゲーミングチェアのおすすめ7選。1万円台でも機能充実。座椅子タイプも
前のめりの作業には向かない
このモデルだけでなく、多くのゲーミングチェアは基本的に後傾姿勢タイプの椅子なので前のめりで作業したりゲームしたりする人には向きません。
前傾姿勢の作業用でイスを購入したいと考えているのであればゲーミングチェアよりもオフィスチェアの方が前傾姿勢に対応した優れたモデルは沢山ありますのでそちらの購入を検討した方が良いでしょう。
ちなみにゲーミングチェアで前のめりの作業に向いているものだと、E-WIN2019年シリーズ「D9」が前傾15までリクライニングするのでおすすめです!
何よりも前傾リクライニング機能が欲しいという人は候補に入れるべきゲーミングチェアでしょう。
参考:E-WINの2019年シリーズ「D9」は2万円台のゲーミングチェアで一番おすすめ!レビュー
AKRacing WOLFの組み立て方法

AKRacingに限らず、殆どのゲーミングチェアメーカーの販売しているゲーミングチェアは購入してから自分で組み立てる必要があります。
所要時間は初めての人でも大体30分ほどで完成させる事が可能ですが、力の弱い人や女性の方は難しく感じるかもしれません。
公式よりAKRacingの詳しい組み立て方の動画がアップされているので購入前に見ておくとよりスムーズに組み立てる事が出来るでしょう。
AKRacing 組み立てマニュアル
tekwindテックウインド

口コミ・評判

WOLFの口コミをツイッターから集めてみました。
ゲーミングチェアはみんな一押しAKRACINGの WOLFに決めました。身長低いのとホールド感の適度なゆるさが好みだったので。夏セールを待って購入しますん
— キキョウカ@ブルプロ (@Il1vnIJpZx5UTOJ) April 21, 2020
akracingのwolfが欲しい 夏蒸れるの嫌だから通気性がいいやつ
— ぽけいか (@GyarugameMaster) February 9, 2020
結局AKRacingのwolfを買いましたとさ。
そのまま寝られるくらい座り心地良いよこの椅子。高いけどな。— 夕立 (@x_Aragami_x) January 12, 2020
ゲーミングチェア欲しくて見てるけどAKRacingのにしようかな。皮よりメッシュが蒸れないからWOLFが良さそう
— Raymond (@raymond1229) December 3, 2019
ツクモでゲーミングチェア試座してきたAKRACING WOLFがいい感じ。Amazonでセールがもしきたら買う。
— オオアカヤ@動画編集者 (@ooakaya24) November 6, 2019
AKRACINGのWOLF座らせてもらった。クッションが厚くて十分だし、合皮じゃないから蒸れないし、座面の大きさもちょうど良かったから何らかの機会で買う
— sの人 (@people_of_the_s) July 22, 2019

WOLFの価格、購入するならAmazonがおすすめ!

「WOLF」の価格は44,800円(税込)
以前は4万円を切る価格ですが、円安の影響もあり現在は4万円台に。
しかしながら、AKRacingでは最も安いシリーズになります。

ゲーミングチェアに関してはAmazonが一番メーカーの取り扱いが多く、適正の値段で販売している確率が高いためです。
Amazonはセールが狙い目
また、月に1回ほどの頻度で行われるAmazonのタイムセール祭りではセール価格で値下げされていることもあるのでそのタイミングが一番の狙い目です。
一方、楽天市場やYahoo!ショッピングは店舗によって値段の差が大きいので注意が必要。
楽天市場やYahoo!ショッピングでポイントを貯めているならそちらで安い店舗を見極めて購入するのもアリでしょう。
楽天市場なら楽天スーパーセールや楽天お買い物マラソンなどで他の商品と一緒にまとめ買いすることでポイントが沢山入るのでいつもよりお得に購入することも可能です。
※カラーはリンク先で選択可能です。
Amazonプライム会員ならさらに安く変える事も。
Amazonのレビューをみてみるとわかりますが、Amazonのプライム会員だけが参加出来る”Amazonプライムデー”にゲーミングチェアをより安く購入している人が意外と多い様です。
AmazonプライムデーはとAmazonの年に一度のセールの事。
その約1日に限り、いつもよりAmazonの商品をいつもより安く購入する事が出来ます。
年会費は年間4,980円となり、様々なお得なサービスを利用出来るのも特徴ですが、年会費を気にしないでプライムデーに参加したい場合は30日間の無料トライアルに申し込んで参加するという方法もあります。
まとめ

AKRacingのゲーミングチェアには比較的高価な印象を持っている人も多いかもしれません。
しかし人気メーカーならではの安心感はこの業界の中でもトップクラスといってよいでしょう。
Amazonの星評価でも5点満点中4点を獲得している事からも、使用者の体型と目的がぴったりとハマればこれ以上ないほどコストパフォーマンスの高い満足出来る買い物になるでしょう。
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