良いオフィスチェアを選ぶ上で欠かすことの出来ない項目の一つとして「質の良い座面クッション」が挙げられます。
座面の硬さが均一で薄いクッションのオフィスチェアを使っていると太腿の裏が痛くなる人は多いのではないでしょうか?
太い血管が通っている太腿への圧迫は過度の姿勢変更・足の組み替えの原因に。
結果的に、骨盤のゆがみ、姿勢の悪化、腰痛、座骨神経痛、椎間板ヘルニア…といった感じでクッション一つで結果的に体全体への悪影響を及ぼす可能性があります。
オフィスチェアの座面クッションは、体全身を支えために一番圧がかかる場所な訳ですから、上質なクッションにこだわる事はとても重要だと言えるでしょう。
そんな中、個人的に非常にお気に入りのクッションを採用しているのが、日本を代表するオフィス家具メーカーのオカムラです。
このオカムラのモデルで度々採用している「異硬度クッション」が非常に優秀なのでおすすめモデルと共に紹介したいと思います。
オカムラ自慢の異硬度クッションとは?
オカムラ独自の技術「異硬度クッション」は異なる硬さのウレタンをクッションに当たる体の部位に合わせて変えてあるのが特徴。
前方太腿側は圧の掛からないやわらかめ、真ん中はやや硬め、そして臀部を支えるお尻まわりは硬めのクッションを採用。
これらを一つに成型し絶妙な快適性とサポート感を生み出しています。
太ももの血流を圧迫せずお尻への耐圧を分散するので長時間座っても疲れにくく、心地よさを実感し続ける事が可能。
オカムラのモデル(クッションタイプ)にはほぼこの異硬度クッションが採用されている事からもオカムラのこのクッションへの自信の高さが伺えます。
モデルによって硬さや厚みが違うので注意
同じオカムラの異硬度クッションでも昔のモデルと近年のモデルとでは異硬度クッションの厚みや硬さが異なります。
例えば、フィーゴチェアとシルフィーで使われている異硬度クッションでは、近年に発売されたシルフィーの方が厚みがあり、より快適なサポート感を得る事が出来ます。(フィーゴも中々優秀ですが)
オカムラの異硬度クッションは1995年から研究が開始され、2009年に発売されたエスクードあたりから異硬度クッションに改良が加えられ、より快適なサポート感を生み出せるようになったようです。
そのためこのモデル以降の異硬度クッションはそれ以前のものと比べると別物と考えた方が良いでしょう。
また近年のモデルでもチェアのコンセプトによってクッションの厚みが異なる場合があります。
異硬度クッションを採用している近年の7モデルを紹介
というわけで、異硬度クッションを採用しているオカムラの近年のモデルを前傾チルト機能のついている前傾姿勢タイプと後傾姿勢タイプの目的別で分けていくつか紹介したいと思います。
チェアの細かい特徴は各リンクからご確認下さい。
前傾姿勢タイプ
シルフィー
10度前傾するので前のめりの作業に向いています。
バックカーブアジャスト機能で自分の背中の形に合わせて背もたれの形を変えられるのが特徴。
高機能ながらヘッドレスト付きで10万円以下で購入出来る優秀なオフィスチェア。
サブリナ スタンダード
硬さと柔軟性を兼ね揃えた独自のリング型フレームが体の動きに合わせて追随。
前方に10度傾いてくれるのでシルフィーと同じく前傾姿勢の作業として使うのに向いています。
後傾姿勢タイプ
コンテッサ セコンダ
オカムラ人気モデル「コンテッサ」の後継機。
前モデルより耐久性が上がり、アームレストについたレバーだけで簡単に上下の高さ調整やリクライニングと固定が出来るスマートオペレーションも健在。
クッションタイプの場合、異硬度クッションが採用されています。
コーラル
他のオカムラモデルよりシンプルでフレームが目立たないデザインで色やボディカラーなど組合わせのバリエーションが豊富なのが特徴。
座面の真下に調整レバーがついているので座ったままあらゆる調整が出来ます。
サブリナ スマートオペレーション
サブリナスタンダードと同じくリング型フレームを採用した柔軟性のある背もたれが特徴。
コンテッサセコンダにも付いているスマートオペレーション機能も搭載。
サブリナスタンダードとは違いこちらは前傾10度のリクライニングはついていない後傾姿勢タイプなので注意しましょう。
フルーエント
背中を立体的に包み込んでくれるラウンドフィットバックは小柄な人から大型な人にもピッタリ。
オカムラのオフィスチェアとしてはアームレストありでも5円以下で購入出来る中価格帯で異硬度クッションを備えた優秀チェア。
モード
まるでオーダーメイドのスーツのように職人の手によって張り込まれた背もたれは、メッシュをクロスで覆う事でメッシュチェアのような座り心地と通気性、シンプルな見た目を実現。
フレームが見えるタイプのオフィスチェアが苦手な人にもお勧めです。
ミドルバックであれば中価格帯でも購入可能。
近年のモデルながら座面はやや硬めにつくられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
オカムラの製品であれば、シルフィー、サブリナ、コンテッサセコンダなどの人気モデルは大塚家具、その他のモデルであればオカムラのショールームで試座する事が出来るので一度座り比べしてみると良いかもしれません。
オカムラのショールームに関してはこちらの記事を参考にしてください。
同じ異硬度クッションでもモデルによって微妙に違いを感じる事が出来るでしょう。