「リープチェアって実際どうなの?」
「アーロンチェアと比べて後悔しない?」
「長時間座ったら痛くならない?」
「クッションは硬い?柔らかい?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では5年以上リープチェアV2(US仕様・ヘッドレスト付き)を実際に使用してきた筆者が、その魅力と注意点を徹底的にレビューします。
ネット上では一部「微妙だった」といった声も見かけますが、それは仕様の違いや購入時の情報不足が原因であることがほとんど。
特に、スチールケースのリープチェアには「AP仕様」と「US仕様」の違いがあり、これを知らずに選ぶと「後悔」に繋がりかねません。
この記事では以下のような疑問にすべて答えます
- リープチェアとアーロンチェア、どっちが合う?
- リープチェアV2で「後悔」しないために選ぶべき仕様は?
- ヘッドレスト付きはどう?座面交換は可能?
- APとUSの違いは何?
- 試座せずにネットで買っても大丈夫?
高額なオフィスチェアだからこそ、「何となく」で選ぶと後悔することも。

用途・体型・使い方に合った選び方を知ることで、リープチェアは“最高の自己投資”になります。
リープチェアV2とは何か|スペック・仕様・魅力


リープチェアV2は、アメリカの老舗オフィス家具メーカー「スチールケース(Steelcase)」が開発した高機能チェアです。
創業は1900年代初頭、世界中のオフィスや教育機関・医療機関などで導入実績があり、実用性と信頼性において評価が高いブランドです。
その中でも「リープチェアV2」は、Steelcaseのフラッグシップモデル。


特に長時間のデスクワークによる身体への負担軽減にフォーカスして開発されており、「座っていても動ける椅子」として差別化されています。
リープチェアV2の特徴と魅力をひとことで言うと?
- 背骨にフィットする柔軟な背もたれ(ライフバック)
- リクライニング中でも作業しやすい座面スライド機構
- 長時間作業のための高度な調整性とサポート力
どれも単なる高級チェアとは一線を画す、実用重視の独自設計です。
特徴①:ライフバックテクノロジーで背骨に沿って動く


背もたれが上下で独立して動くライフバック(LiveBack)構造により、背骨のS字カーブに合わせて自然にフィットします。
- 特にランバー(腰)部分のサポート力が高く
- 長時間作業でも「背中を預けられる安心感」が得られます
体勢に合わせて背もたれがしなる感覚は、多くのユーザーが満足感を感じる部分です。
特徴②:ナチュラルグライドシステムで座面が前に動く


リクライニング時に背もたれだけでなく、座面が前方にスライドするのがリープチェアの大きな特徴です。
- 背もたれに倒れながらも目線の高さがあまり変わらない
- 骨盤が自然に前へ逃げる構造で背骨の圧迫感を軽減
読書やPC作業中でも体がずれにくく、常に安定した座り心地を保てます。
特徴③:フレックスシートエッジで前傾姿勢でも快適


座面の先端が柔軟にしなる設計になっており、前傾姿勢のときに太ももへの圧迫を軽減してくれます。
これによって下記の効果が期待できます。
- 太ももの血流を妨げにくくなる
- 長時間の集中作業でも疲れにくい
前傾姿勢対応の有名どころであるアーロンチェアやオカムラのシルフィーのように背もたれ全体が前に傾く構造ではありませんが、十分に前傾姿勢をサポートしてくれます。



個人的には購入前に体験して、これで十分だと思ったので納得して購入できました。
その他の基本機能・仕様一覧
- 4Dアームレスト:上下・前後・左右・角度調整すべて対応
- 座面奥行き調整:脚の長さや姿勢に合わせて細かく設定可能
- キャスター選択:床の素材に合わせて切替可能(カーペット用/フローリング用)
- ヘッドレスト:モデルによって付属(※後付け不可)



これらの機能については、次の章のレビューで詳しく解説していきます。
リープチェアV2は、「ただ高級な椅子」ではなく、長時間作業のパフォーマンスを支える“道具”として非常に優れています。
リープならではのポイント
- 背骨の動きに追従するライフバック構造
- 前傾・後傾どちらでも負担が少ない座面設計
- 体型や作業姿勢に合わせてフルカスタマイズできる調整機能
使用5年でわかったリープチェアの満足点と効果をレビュー
まずは、私が数あるオフィスチェアの中からリープチェアを選んだ理由を解説します。
筆者が椅子を選ぶ際に1番に重要視したのは以下の5点
- 背もたれに自由度があるもの(柔軟性のあるもの)
- 機能性の高い肘掛(アームレスト)
- 腰へのサポートをしっかり調節できる
- 前傾にも対応
- ヘッドレスト付きが選べる



個人的に一番重要視したのは「背もたれの快適さ」ですが、他の要素も含めて一番自分にふさわしいと思ったのがリープチェアでした。
ということで、5年以上毎日長時間座り続けているリープのレビューを解説します。
背もたれが圧倒的に優秀|腰のサポートと動きへの追従性


筆者がリープチェアを選んだ一番の理由は、背もたれの快適さでした。
リープチェアはライフバックテクノロジーによって上下独立して動く背もたれを採用しています。
「背もたれの上部」は柔軟性のある造りになっており、体の動きに追随してくれます。
例えば、体を右に反らせると下の画像の赤いラインのように背もたれもしなってくれます。


体をひねったり傾けたりしても、背もたれが自然にしなることで、上半身が固定されず、血流がスムーズに保たれる感覚があります。
長時間の仕事で背中が固まった感覚がある時に、椅子に座りながら体を捻ることができるのは購入から5年経っても本当に助かってます。
背もたれ下部にはランバーサポートを搭載。


上下にスライドさせ、自分の腰のS字に合わせて位置を調節することができます。
さらに座面右手側の大きなダイヤルを回すと背もたれ下部の強度を変化させることが可能。


このように、背中と腰をそれぞれピンポイントにサポートが可能なところが購入の決め手の一つになりました。
ナチュラルグライドシステムが座り姿勢を支えてくれる


リクライニング時に座面が前にスライドする「ナチュラルグライドシステム」も、リープチェアの大きな魅力です。
通常のチェアでは、背もたれだけが倒れてしまい、骨盤がつぶれてしまうことがあります。
しかしリープチェアの場合、座面が前に滑ることで、骨盤が自然に逃げる動きができるため、脊髄への負担が軽減されます。
これは、長時間座って作業する人や、疲れてくると姿勢が崩れやすい人にとっては大きな助けになるはずです。
座面の奥行き調節機能
座面は奥行きの調節も可能です。
調節する場合は、座面左下のレバーを引いて行います。


座面の奥行きが自分の体型に合わないと、その時点で座り心地としてアウトですから座面を自分の体型にあった位置に設定することができるのは安心です。



前後移動のスライドも軽快なのでノンストレス。
リープチェアを購入する際に、最後まで悩んだアーロンチェアにはこの機能が付いていなかったこともリープを選んだ決め手の一つとなりました。
US仕様の座面は柔らかく、へたりもなし


筆者が使用しているのはUS仕様のリープチェアです。
US仕様の座面はAP仕様よりも柔らかめの傾向にあり、実際に5年間ほぼ毎日座って使用しても座面のへたりや異音は一切なく、今でも快適に使用できています。
体圧分散も優れており、お尻にストレスを感じない座り心地が続いています。



US仕様とAP仕様の違いについては記事の後半で解説しています。
アームレストの自由度と滑らかさに感動
5年間使ってきた中で、予想以上にありがたかったのがアームレストの調整性能でした。
リープチェアのアームレストは、上下・前後・左右・角度調整が可能で、それぞれの動きが非常に滑らかです。


位置を変えるたびに「カクカク動く」「力がいる」といったストレスがなく、パソコンのマウスのように滑らせながら直感的に好きな位置に設定できるのが魅力です。
また、パッド部分には弾力があり、硬すぎず肘や腕が痛くならないのも高ポイント。
特にキーボード作業が多い人にとっては、快適性に直結します。
ヘッドレストは体格によって相性あり


筆者が購入したのは、ヘッドレスト付きモデル。
実際にずっと使ってますが、リクライニング中でも頭を自然に支えてくれる安心感があり、首や肩への負担を軽減してくれています。
ただし注意点として、身長によってはヘッドレストが合わない可能性があります。
筆者(175cm)はヘッドレストが一番低い状態でジャストフィットでした。
つまり、175cm以下の身長の方だと、ヘッドレストを付けても頭の高さが合わない可能性があり、座り心地に影響する可能性があります。
日本人は175cm以下の人も多いのでここは気をつけたいポイントです。
ヘッドレストの後付けは不可
また、リープチェアはヘッドレストの後付けができないため、購入時にヘッドレスト付きモデルを選ぶ必要があります。



そのため、ヘッドレストをつけるなら事前に試座を推奨します。
ちなみに、私はWORKAHOLICの楽天市場店
店舗ならヘッドレスト付きリープチェアの試座も可能ですよ!
リープチェアの操作方法を動画でチェック
各機能の詳しい調節方法はこちらの公式動画がわかりやすいです。
参考にしてみてください。
Leap chair – adjustability
リープチェアとアーロンチェアの違い


左:リープチェア
姿勢サポートのアプローチがまったく異なる
両者とも世界的に有名な高級オフィスチェアですが、実際に座り比べてみて姿勢サポートの設計思想が根本から違うように感じました。
リープチェアの特徴


- 背骨の動きに追従するライフバックテクノロジー
- 座面が前にスライドするナチュラルグライドシステム
- 前傾姿勢でも快適なしなる座面エッジ
- 体型に合わせて座面の奥行き調節が可能
リープチェアは長時間体を預けられる柔軟性に優れる設計。
アーロンチェアの特徴


- 骨盤を立たせて正しい姿勢をキープするような構造
- 背もたれと座面が一体のような構造
- メッシュ素材による通気性と軽やかさ
アーロンチェアは「正しい姿勢を維持させる」ことに特化した設計
フィット感の好みが明暗を分ける
- リープチェアは「自分の体に合わせて動いてくれる椅子」
- アーロンチェアは「椅子に体を合わせることで姿勢を矯正する椅子」
この違いが非常に大きく、「自然な動きで疲れにくい」のはリープチェア、
「常に理想的な姿勢をキープしたい」人にはアーロンチェアが合いやすいです。
ヘッドレストの有無|リープはあり、アーロンはなし


- リープチェア:ヘッドレスト付きモデルあり(ただしUS仕様で、後付け不可)
- アーロンチェア:公式モデルにヘッドレストは無し(社外パーツで対応)
リクライニング時に頭の支えが欲しい人は、リープチェアのヘッドレスト付きが有利です。
価格帯・コスパの違い|どちらも高額、だが方向性が違う
比較項目 | リープチェアV2 | アーロンチェア リマスタード |
---|---|---|
新品価格帯 | 約18万〜 (仕様により変動) | 約20万〜 (仕様により変動) |
中古価格 | 約3〜9万円(型・状態により幅) | 約7〜13万円(旧モデル含む) |
素材 | ファブリック(通気性やや低) | メッシュ(通気性抜群) |
背もたれの特徴 | 上下独立・背もたれ上部が動的にしなる | 正しい姿勢を維持(しならない) |
座面の奥行き調節 | 可能 | 不可 |
ヘッドレスト | あり(US仕様のみ) | なし(社外品で対応) |
使用対象者 | 体を自由に動かしながら座りたい人 | 姿勢を正しく保ちたい人 |
実際に比べてどう感じたか?筆者の体験談
筆者も購入前にアーロンチェア(リマスタード)と試座比較しましたが、最終的には「柔軟性が高く、細かく調節できる背もたれや座面」が決め手となり、リープチェアを選びました。
アーロンは「姿勢が矯正されている感じ」が強く、より集中して作業をする人向けの印象。
一方のリープチェアは、「自分の体の動きに合わせてくれる安心感」があり、長時間背中が固定されていると不快感を感じやすい私にとってはぴったりな背もたれでした。
選ぶポイント
- 細かく調整できながらしっかり体を支えてくれる柔軟性重視の人 → リープチェア
- 姿勢を常に矯正してくれるサポート重視の人 → アーロンチェア



どちらも一流のチェアですが、選ぶ基準は「あなたの働き方と姿勢への考え方」です。


AP仕様とUS仕様の違い


リープチェアにはAP(アジア・パシフィック仕様)とUS(アメリカ仕様)の2種類があり、どちらを選ぶかで座り心地・快適性・満足度に影響する可能性があります。
ここでは、その違いと見分け方を解説します。
項目 | US仕様(メキシコ製) | AP仕様(マレーシア製) |
---|---|---|
対象市場 | 北米・グローバル | アジア圏(日本含む) |
製造国 | メキシコ | マレーシア |
最低座面高 | 約39.4cm (やや低め) | 約42cm前後 (体格によっては気になる差) |
座面クッションの感触 | わずかに柔らかめ | ややしっかりめ (沈み込みが少なく安定感あり) |
ヘッドレスト付き | 選択可能 (購入時選択) | 非対応 (後付けも不可) |
サイズ感・使用感 | ヘッドレスト付きでなければ、 大きな差は感じにくい | 大きな差は感じにくい (ただしヘッドレスト付きは選べない) |
見た目(外観) | 両者ほぼ同じで、判別は難しい | 同左 |
保証・サポート | 並行輸入が多く、保証の有無は販売店次第 | 正規販売店経由で最大8年保証(※条件あり) |
購入経路 | 並行輸入が中心(楽天・Amazonなど) | 正規代理店(WORKAHOLIC など)経由が安心 |
実使用感における「差」はそれほどない
リープチェアにはUS仕様・AP仕様がありますが、実際に日常使いしてみると、仕様による違いを強く感じる場面は多くありません。
筆者もUS仕様(ヘッドレスト付き)を5年以上使用していますが、ヘッドレストの有無を除けば、AP仕様との使用感に大きな差はないというのが正直な感想です。
違いを明確に感じるのは「ヘッドレスト」と「座面高」
- ヘッドレストが必要かどうかが、仕様選びの最も大きな分かれ目です
- また、最低座面高に数センチの違いがあるため、身長が低めの方(特に女性)はUS仕様の方が座りやすいと感じる可能性も
結論:基本的には「どちらでも快適」、ただしヘッドレストの有無が決め手に
条件 | おすすめ仕様 |
---|---|
ヘッドレスト付きで使いたい | US仕様 |
保証付き・サポート重視 | AP仕様(正規品) |
身長170cm以下で座面の高さが気になる | US仕様 |
見た目や質感にこだわりすぎない | どちらでもOK |
どちらを選んでも「ハズレ」はないが、用途に合った選択が重要
リープチェアは、どちらの仕様でも十分な性能を持ち、完成度の高い椅子です。
違いを必要以上に気にするよりも、自分の使い方・体格・こだわりに合った仕様を選ぶことが、満足度を高める最大のポイントです。
リープチェア購入で後悔しない選び方とは?


高機能オフィスチェアの中でもリープチェアは非常に完成度が高いモデルですが、価格帯の高さゆえに「思っていたのと違った」と後悔するケースもあります。
以下のポイントを押さえることで、自分に合った仕様・購入方法を選び、満足度の高い買い物につなげることができます。
1. “選べる仕様”より“必要な条件”から逆算する
「US仕様かAP仕様か」などの選択肢に迷う前に、まず自分がチェアに求める条件を整理しましょう。
たとえば以下のポイントをチェック!
- 長時間使う予定がある
- ヘッドレストが欲しい
- 修理や保証を重視したい
- 小柄な体格で、座面高が気になる
このように「何が必要か」から逆算することが、後悔しない最大のポイントです。
2. ヘッドレストの有無が仕様選びの分岐点になる


レビューでも述べたように、リープチェアは、ヘッドレストの有無によって選べる仕様が決まってきます。
ヘッドレスト付きモデルを希望する場合はUS仕様一択です。
ただし、ヘッドレストは高さ調整のみで、角度調整はできず、身長175cmの私でも一番低して使って丁度いいくらいのサイズ感です。
そのため、実際に座ったときに「首の位置と合っているか」を確かめてから購入するのが理想的です。
3. 購入後の「安心感」も仕様と同じくらい重要
リープチェアは長く使う製品だからこそ、保証や修理対応の有無が安心感に直結します。
正規代理店を通じた購入であれば、国内サポートやパーツ交換にもスムーズに対応できます。
価格だけで判断するのではなく、「困ったときに頼れる購入ルートかどうか」も含めて選ぶことが、後悔を防ぐ鍵になります。
4. ネット購入でも失敗しないために押さえておきたいポイント
リープチェアは、背もたれのしなり具合や座面のフィット感など、スペックでは伝わりにくい快適性が魅力の一つです。
もちろん試座できるに越したことはありませんが、実際はオンラインで購入する人がほとんど。
試座できない場合でも、以下のポイントを押さえれば、自分に合った1脚に出会える可能性は十分にあります。
ネット購入時に確認すべき4つのポイント
- 身長・体型に合った座面高か
→ US仕様は約39.4cm、AP仕様は42cm前後。小柄な方はUSが快適かも - ヘッドレストの有無は本当に必要か
→ US仕様でしか選べないため、必要なら一択。ただし固定式なので注意 - 保証の有無・購入先の信頼性はどうか
→ 並行輸入品の場合は、店舗保証の有無を必ず確認。正規品は8年保証あり - 実際のレビューや使用者の声をチェック
→ 使用感の違いは多くの人が投稿しているため、体格や使い方が近い人の意見を参考に
迷ったときの判断基準
チェック項目 | YESなら… |
---|---|
ヘッドレスト付きモデルを選びたい | US仕様 |
できるだけ長く安心して使いたい | 仕様に関わらず保証のあるお店で購入 |
身長が低めで座面の高さが気になる | US仕様(やや低座面) |
店舗で実際に座って確認したい | WORKAHOLICなど試座できる店へ |
まとめ|リープチェアは用途と体型に合えば“最高の投資”


リープチェアは、人間工学に基づいた高機能チェアとして世界中で評価されています。
重要なのは、自分の体格・使い方に合った仕様を選ぶこと。
- ヘッドレスト付きが欲しいならUS仕様
- 保証やサポートを重視するならAP仕様(正規ルート推奨)
- 座面の高さや座り心地にも少し違いあり
「何を重視するか」が明確であれば、きっと満足できる1脚に出会えます。
毎日使う椅子だからこそ、納得して選ぶことが何より大切です。
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