日本が誇るオフィスチェアメーカー「オカムラ(岡村製作所)」
日本で生まれたオフィスチェアだけあって、オフィスチェアを選ぶ際に日本製である事を前提で選ぶ方もいるかと思います。
日本人の体型にあった上質のオフィスチェアを作り続けている事で知られているオカムラ製品はまさにそんな方にピッタリなオフィスチェアです。
この記事ではそんなオカムラ製品から、2002年に生まれて以降、今尚大人気の「バロンチェア」を紹介。
ローバックからハイバック、エクストラハイバックとサイズの違いがあり、使用用途に合わせて細かく選ぶことができるのも魅力です。
ということで、バロンチェアの特徴から実際に座ってみた感想、口コミまでを詳しく紹介していきたいと思います。
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目次
バロンチェアの特徴

まずはバロンチェアの特徴に付いてまとめてみました。
オカムラ/バロンチェア(可動ヘッドレスト付きの場合) | |
サイズ |
|
本体重量 | 24.6kg |
背・座 | メッシュ(クッションタイプもあり) |
保証 | 1年〜3年(パーツにより異なります) |
イタリアのインダストリアルデザインの名門「GIUGIARO DESIGN」とオカムラの共創から生まれたBaron。 時代のニーズとセンスを表現するシンプルでシャープなデザインが特徴。 |
|
全12色 |
受賞・認証
- Ergonomics Excellence Award
- iFデザイン賞
- グッドデザイン賞
- レッドドットデザイン賞
- JIDAデザインミュージアムセレクション
- GSマーク認証
バロンが大人気の理由はなんと言ってもそのシンプルでシャープなデザイン。
あのバックトゥーザフューチャーでお馴染みの車「デロリアン」をデザインした、イタリアを代表するインダストリアルデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが手がけたことも人気の理由。
一般のオフィスチェアのようにゴツゴツした印象が少なく、細長く洗練されたシルエットが印象的です。
カラーも全12色と豊富。
あなたの仕事環境を想定して選ぶ事ができるでしょう。

バロンチェアの背もたれは3タイプ
バロンチェアを選ぶ上で大事なのがバロンチェアの背もたれの高さ。
バロンチェアにはローバック、ハイバック、エクストラハイバックの3タイプあります。
ローバックは肩甲骨のあたりまで、ハイバックなら肩まで、エクストラハイバックなら頭まで支えてくれます。
使用頻度が比較的少なかったり、部屋の圧迫感を出来るだけ抑えたいのならローバックがオススメ。
長時間の利用ならば背もたれの高いハイバックか、エクストラハイバック(ヘッドレスト付き)がオススメです。
購入の注意点
バロンチェアは別売りのヘッドレストを後から購入して取り付けることができます。
しかし、注意しないといけないのが、
別売りのヘッドレストは「ハイバック」のバロンチェアにしか取り付けられないということ。
そのため、ヘッドレストを後から取り付けたい場合はローバックを購入しないように気をつけましょう。
ハイバックを購入してヘッドレストを後から買い足したい場合は下記の記事を参考にしてください。
コンテッサとの比較、バロンの方が優れている点

バロンは購入を検討する際、度々、同じオカムラ製品のオフィスチェアである「コンテッサ」と比較される事があります。
コンテッサと比べてバロンチェアの方が優れている点を上げてみました。
お値段
まずはお値段。
バロンチェアの方がコンテッサよりも安く購入することが可能です!
仕様によりお値段にかなりの差がありますが、バロンなら9万〜15万
コンテッサなら15万〜20万くらいが相場。
「オカムラのコンテッサの様なさらにハイスペックなオフィスチェアが欲しいけど、値段はもう少し抑えたい」という場合はバロンチェアを候補にするのもありでしょう。
細かいリクライニング。
リクライニングに関してはバロンチェアの方が融通が利きます。
コンテッサは5段階なのに対して、バロンチェアは好きな角度で調整可能。
バロンチェアを選ぶ上で大事なポイントと言えるでしょう。
圧迫感・女性向けのサイズ
コンテッサと比べてバロンチェアの方が全体のサイズが一回りくらい小さくシャープな形をしています。
また、座面の横幅と最低座面高がコンテッサよりも小さめの作りをしています。(バロンチェアの最低座面高は41.5cm、バロンは42cm)
そのため女性の方だと、サイズの点でバロンチェアを選ぶ人も結構多いです。
またコンテッサと比べて細いので、部屋に置いたときの圧迫感が多少暖和されるといったメリットも。
可動式の大型ヘッドレスト!
個人的にバロンチェアのコンテッサより最も優れていると思うところはヘッドレストだと思っています。
バロンチェアは前後20度の角度調整と上下90mmの範囲調整が可能になる可動式の大型ヘッドレスト付きを選ぶ事が可能。(もしくは後から買い足す事ができます)
下の写真がバロンチェアのヘッドレスト。

一方のコンテッサも可動式のヘッドレストも選べるのですが、面積の小さな小型ヘッドレストになります。
コンテッサの大型ヘッドレストは固定式になるので、より広い頭の範囲を支えてくれる可動式の大型ヘッドレストの方が良い場合はバロンチェアがオススメ。
オカムラのオフィスチェアで可動式の大型ヘッドレストを選べるのはバロンチェアやコーラルチェアなど割と限られています。
そのため可動式のヘッドレストはバロンチェア最大の魅力の一つと言えるでしょう。
コーラルチェアに関しては下記の記事を参考にしてみてください。
バロンチェアの調整機能
バロンチェアで出来る調整機能は以下の通り
- 座面位置の上下調節
- リクライニング固定
- リクライニングの強弱調整
- 座面の前後スライド調整
- アームレスト高さ調整
- アームパッド角度調整
詳しい操作方法はオカムラ公式の動画で確認ください。
Baron 使用説明
株式会社オカムラより
アームレストを動画のように調整したい場合は「可動肘」のアームレストで購入する必要がありますので固定肘のバロンチェアを購入しないように気をつけましょう。
実際に座ってみた感想(レビュー)

バロンチェアは以前の職場で使っていて、何百時間もの残業を乗り越えた時代があったのでそのシートの快適さは知っていました。
可動式ヘッドレスト
バロンチェアの可動式ヘッドレストは自分の好みの高さに調整することにより非常に快適に首から上を支えてくれるようになります。
固定ヘッドレストだと人の体格によってはヘッドレストがちょうどいい位置に当たらず邪魔になってしまう事もあるので可動式のヘッドレストはバロンチェアの大きな強み。
張りのあるメッシュなので頭のホールド感も最高です。
メッシュの背もたれと座面
メッシュの座面と背もたれは堅すぎず、沈み過ぎずで身体をしっかりホールド。
実際に過去、何百時間も残業して体を守ってきてくれた椅子なので体へのサポート感は折り紙付きです。
通気性も抜群なので夏でも蒸れる事無く使い続けられるでしょう。
ちなみに、バロンチェアはメッシュではなくクッションの座面も選べます。
しかしながらクッション性はオカムラのシルフィーやサブリナ、コンテッサセコンダといった2010年代に発売されたモデルのクッションと比べると若干硬め。
それは常にオカムラの異硬度クッションが改良を加えられてきているからに他ならないのですが…
バロンのクッションが悪いという意味ではなく、あくまで改良されたものと比べるとやや硬めという意味なので初めてバロンチェアに座れば安物のオフィスチェアにはない感動を得られるはずです。
肘掛
バロンのアームレスト(肘掛)は細長くスタイリッシュなのが印象的。
椅子本体との相性も良く見栄えも良いです。
ただ、バロンチェアのアームレストは上下昇降にやや癖があります。
上下昇降で下げる場合は一旦最上部まで上げると下がるようになっているので慣れてしまえば気にならないかと思いますが最初はちょっと戸惑うかもしれません。
バロンチェアはヘッドレスト付きがオススメ
個人的にはバロンチェアを買うならヘッドレスト付きをオススメします。
ヘッドレストが首もサポートしてくれるので首が凝りやすい人には欠かせませんし、仕事の合間にリクライニングを倒して仮眠を取るのにも最適です。
クリエイター職など、長時間作業で使う人は、最低でもヘッドレストが後付けできるハイバックを選ぶようにしましょう。
ヘッドレスト無しならいくらかコストを抑えられるので、残業のあまりない会社のオフィスの大量導入などにも向いているでしょう。
注意すべき点
バロンチェアに限らずメッシュ素材はいくつか欠点があります。
1つはホコリが溜まりやすいという事。
もう一つは、夏場は通気性が良く、快適で蒸れ防止にもなるメッシュですが、冬になるとその通気性が良いということが反対に「通気性が良過ぎて寒い」というデメリットにもなりえます。
座面に限りシートタイプがクッションにも変更出来るので、あらかじめお使いの仕事環境を考慮して検討しておく事をおすすめします。
あと、重量が結構あるのでフローリングの人はチェアマットがあったほうが安心できるでしょう。
関連:オススメ「チェアマット」10選!オフィスチェアやゲーミングチェアにも使える!
アームレストはやや低め
アームレストは他のオカムラモデルと比べると少し低め(床から最高76cm)、他のオカムラチェアは80cm以上あるものがほとんどなので少し低く感じました。
高めのデスクを使用している人はアームレストと高さが合わせられるかチェックしときましょう。
体型の大きな人は買う前に座っといた方がいいかも
特徴でも述べましたが、バロンはコンテッサと比べると一回りくらい小さいです。
体型の大きい人は同じくオカムラの後傾姿勢タイプのオフィスチェアであるコンテッサ(セコンダ)やコーラル、サブリナスマートオペレーションなどと座り比べてから選んだ方が良いでしょう。
オカムラのサブリナをレビュー「スタンダード」と「スマートオペレーション」の違いとは?
バロンチェアの口コミ・評判

バロンチェアの口コミや評判を集めてみました。
バロンチェア届いた!すげぇ座り心地いい
もう配信中椅子のギスギス音は聞けなくなりますね pic.twitter.com/Qj7YHgafpt— Peco (@Switch_movie_SS) May 20, 2020
後傾マンなのでバロンチェアにした
— あえろ沢 (@aerozawa) May 20, 2020
バロンチェア買って腰が安全になった。あのデロリアンを手掛けたジウジアーロデザインって事もあってフォルムがかっこいい。 pic.twitter.com/zokB6joU6R
— nao (@naoya_329) May 17, 2020
ハイバックのバロンチェアが好き
一番深く倒してオットマンがあれば寝られる— はまお@減酒中 (@HAMAO_CREATIVE) May 15, 2020
バロンチェアが届いて歓喜👏
めちゃめちゃ座り心地良い。早く買えばよかった…。— kumiko (@kmk712y) May 9, 2020
2002年に発売されたオフィスチェアですが、未だに衰えない人気があるのはジウジアーロの洗練されたシャープなデザインが今も通用している証拠でしょう。
バロンチェアは中古も人気

バロンチェアは中古市場でも比較的出回っており良心的な価格で購入できることでも人気があります。
価格帯は1万円〜10万円くらいまでとピンからキリですが平均だと3万〜5万円が多い印象。
中古オフィスチェア最大手のオフィスバスターズさんの状態のランク分けだと、大体3万〜5万円でB〜Aランクのハイバックのバロンチェアに該当。
中古で購入するならここら辺の価格帯がオススメでしょう。
中古でこれ以上高く買いすぎると費用対効果で保証のある新品を購入した方がお得になるかと個人的には思います。
バロンチェアはメッシュのシートを採用している事もあり、反対に安すぎるものだと一番の魅力であるメッシュがヘタっている可能性があるので注意。
バロンチェアの魅力を最大限に堪能するためにも、中古でもメッシュの状態が良いものを狙うようにしましょう。
個人的にはバロンチェアなら新品で購入する価値が十分あるオフィスチェアだと思っていますが、予算的に手が出せない人は中古を検討してみるのもありでしょう。
関連:中古のおすすめオフィスチェア6選を紹介。高級モデルを安く買おう!気をつけるポイントは?
新品で購入するならどこがオススメ?

バロンチェアをネットで購入するならどこがオススメなのかについて答えたいと思います。
オカムラ製のオフィスチェアであれば、
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにあるオカムラ公式ネットショッピングサイトがオススメ。
理由は在庫の量、
ローバックからハイバック、ヘッドレスト付きまで、最も細かくバリエーションを取り揃えているのはオカムラ公式のネットショッピングサイトだからです。
サイトの見やすさ、カラーの選びやすさでは個人的にAmazonのオカムラ公式ページが一つのページでカラーなど全てが把握出来るので一番わかりやすいように感じます。
公式なので万が一、購入したチェアにトラブルがあった場合でもしっかりと返品・交換対応してくれるでしょう。
もしくは実際に座って購入したいのであればワーカホリックもオススメです。
ワーカホリックは東京日本橋にあるオフィスチェアのセレクトショップ。
店舗にはチェアコンシェルジュという専門職のスタッフがいて自分にピッタリのオフィスチェアを真摯に向き合って選んでくれるので安心して購入できます。
電話などの対応も非常に親切で購入者の信頼も総じて厚い優良店です。
筆者もここでオフィスチェアを購入したことがありますが、購入から配送までストレスなくスムーズに行うことができました。
まとめ
というわけでこの記事ではバロンチェアをご紹介しました。
最後にもう一度おさらいしてみましょう。
バロンチェアはこんな方におすすめ。
- クリエイターなど長時間後傾姿勢で作業をする人
- 豊富なカラーから選びたい
- オフィスチェアで仮眠を取りたい人(要ヘッドレスト)
- 首が凝りやすい人(要ヘッドレスト)
- 比較的シャープなデザインのオフィスチェアが好み
- 小柄な女性(膝下41.5cm以上)
オカムラ製のオフィスチェアを購入しようと思ったら必ず候補に挙ると言っても良いバロンチェア。
きっと充実した時間を過ごせる事でしょう。
この記事があなたのお気に入りの一脚を見付ける助けになったら幸いです。
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