ハーマンミラー期待の新作オフィスチェアであるコズムチェア。
他のメーカーにはなかなか真似出来ないであろう、全体が同系色のまるで彫刻のようなデザインは革新的で目を引きます。
この記事ではこのコズムチェアをやっと試座する事が出来たので、実際に座ってみた感想を紹介、レビューしたいと思います。
コズムチェアの基本的な情報、詳しい機能については下記の記事を参考にしてみてください。
ハーマンミラーの新作チェアのコズムチェアとは?2019年最注目の快適おしゃれチェア!
丸の内のハーマンミラーストアへ
発売されてからしばらく経ちましたが、現在でも都内でコズムチェアを試座出来る場所は非常に限られています。
2019年5月の時点でまだ大塚家具さんにも展示されていない状態ですが、どうやら夏頃には展示出来るかもとのこと。
そのため今回は確実に体験するために丸の内にあるハーマンミラーストアへ赴き試座してきました。
ネットではワーカホリック楽天市場店でコズムチェアの取り扱いが始まっているようです。
まだまだネットでの取り扱い店舗は非常に少ないので早めに抑えておく事をおすすめします。
コズムチェアに実際に座ってみた感想(レビュー)
というわけで、ここからはコズムチェアに実際に座ってみて特に良かった点と、好みが分かれそうな点を紹介していきたいと思います。
今回は写真を撮る事が出来なかったので、また改めて試座して追加でお伝えしたいと思います。
特に良かった点
- やっぱりディップトインカラーがおしゃれ
- 軽い座り心地
- 頭まで支えてくれるハイバック
- 低座面で座れる!
やっぱりディップトインカラーがおしゃれ
制作はミラ2チェアやセトゥーチェア、セイルチェアと同じドイツを拠点とするSTUDIO7.5が携わっているので相変わらず他のメーカーでは生み出せないデザインセンスです。
今回はなんといっても実際に見てみたかったのはフレームからアーム、ベースまで全て同色で統一したディップトインカラー。
ディップトとは文字通り「浸した」という意味で、オフィスチェアを丸ごとペンキの中に付けたような見た目。
良い意味でオフィスチェア感を感じさせないので、自分の部屋のデスク用チェアとして利用しても、通常のオフィスチェアよりも場違いな感じがしません。
インテリアとしても映えること間違い無し。
ちなみに、ハーマンミラーストアさんではコズムチェアのリーフレットも頂けるのでカラー別の金額などが気になる人は伺った際にもらっておくと良いでしょう。
軽い座り心地
コズムチェアに搭載されている調整機能は高さ調節のみ。
その他は本当に調整いらずで、自然と気持ちよく座らせてくれるような感じです。
背もたれと座面がシームレスなのでお尻から腰回りの椅子へのフィット感が非常に高く、座った途端に体に馴染むかのような座り心地。
背もたれのフレームは細いのでリクライニングも軽く、強度がありながら同時に柔軟性も兼ね備えているからなのか座っていてもフレームの嫌な硬さは感じませんでした。
座面は自動ハーモニックチルト機能という座った瞬間に自動的にバランス良くサポートしてくれる機能が働いています。
自分以外の人が座っても自動で座る人に合わせて調節してくれるそうなので、いろんな人が座るような環境でも快適に利用出来るでしょう。
リクライニングすると足が浮いてしまうのが気になる人はフットレストを購入するとより快適に使用する事が出来ます。
ハーマンミラーストアに置いてあったハーマンミラー製のフットレストはコズムとの相性が非常に良かったです。
メッシュで蒸れないので夏も快適に使えるでしょう。
頭まで支えてくれるハイバック
コズムチェアのハイバックを初めてネットで見たときは、
「ついにハーマンミラーに頭までしっかりと支えてくれるオフィスチェアが!」
といった感動がありましたが、その支え心地は、背もたれの先端が反り返っているのでここに頭を置いてもフレームが当たらず、圧迫感や不快感を感じる事がなく非常に優秀。
一日に座っている時間が短いのであればローバックかミドルバック、長時間快適に使用したいのであればハイバックをおすすめします。
低座面で座れる!
ハーマンミラーというと欧米のメーカーなので座面に高さがあるかと思いきや、最低座面は376mmと非常に低くから調節可能。
376mmといえば、身長145cm女性の膝下の長さの平均が37.4cmなので(膝下の長さにも個人差はありますが)145cm以上の身長であれば座れてしまう程の座面の低さです。
女性の膝下の長さの平均値
- 175センチ…47.8センチ
- 170センチ…46.6センチ
- 165センチ…44.9センチ
- 160センチ…43.2センチ
- 155センチ…41.7センチ
- 150センチ…40.1センチ
- 145センチ…37.4センチ
同じハーマンミラーでも女性向けといわれるセイルチェアの最低座面が425mm、ミラ2チェアが450mmという事を考えるとコズムチェアの最低座面の低さがわかってもらえると思います。
インテリアにこだわる女性や、145cmくらいの子供用のデスク用チェアとしても向いているでしょう。
好みが分かれるかもしれない点
- 想像以上に便利なリーフアーム
- リクライニングのロックは出来ない
想像以上に便利なリーフアーム
初めてコズムチェアの画像を目にしたとき不安になったのがこのリーフアームでした。
「固定のアームレストだけど高さ調整とか大丈夫かな?」という疑問が生まれたためです。
ただハーマンミラーが初開発のこの斜めのリーフアームが様々な新しい恩恵をもたらしてくれます。
まず、基本的な形状としてアームが斜めになっているのでアームレストのフレームがデスクに当たって破損する心配がありません。
また、このデザインにより電話や本をより快適な姿勢で持つ事が出来るようになっています。
どちらも接触する部分がメッシュで柔らかくなっているというのがポイントでしょう。
リーフアームを実際に使ってみての感想
実際に使用してみるとこのリーフアームは斜めになっているので、パソコン作業の際は通常のオフィスチェアのように腕をアームパッドにのせて面で支えて使うというよりは、肘付近の部分で点で支えるといった感じ。
リーフアームの肘をおく部分はメッシュ素材で柔らかいので痛くならず、肘を点で支えるという使用方法に関して不快感は感じませんでした。
アームが斜めなので肘を置く場所はお使いのデスクの高さに合わせて若干変わってくるでしょう。
この状態でリクライニングせず、お腹をデスクに近づける事で非常に奇麗な姿勢で座る事が出来ます。
コズムチェアにおいてはおそらくこれが一番パソコン作業に適した姿勢だと思います。
これもアームが斜めになっているため今までのデスクとの距離より、さらに自分がデスクの方へ近づく事が出来るようになるので姿勢が自然と起き上がるようになります。
そのため、自分がデスクに近づいた分、ディスプレイを今までよりデスクの後ろへ遠ざける形でバランスをとることになるでしょう。
感動したのは、斜めだったアームはリクライニングすると角度が変わるのでデスクと平行になり、今度は肘を面で支えてくれるようになります。
これにより、リクライニングした姿勢ではさらに快適にリラックスした状態で腕を落ち着かせて座れるようになっているわけです。
ただ、深くリクライニングして使おうとすると、デスクが高い場合、リーフアームの方が低くなって段差が出来てしまい肘が浮いてしまうのでお使いのデスクが高過ぎる人は注意。
理想は、リクライニングした時に机とリーフアームに段差がうまれず、平行になるくらいの高さのデスクを使用するのがベストなんじゃないかと思います。
そういった意味では、高さがあるデスクを使用している人は可動式アームレストにするか、デスクの高さを見直す必要がありそうです。
しかしそれでも固定式のアームレストである事にかわりはないので、お使いの方の体格によってはリクライニングした状態でリーフアームに肘を付けてパソコン作業が出来ない人も出てくるでしょう。
そういった人は可動式アームレストで購入する事をおすすめします。
個人的には非常に気に入ったリーフアームですが、こういった点から好みは分かれるかもしれません。
リクライニングのロックは出来ない
コズムチェアの調整機能は高さ調節だけなのでリクライニングのロックは出来ません。
ここはしっかりロックして使いたい人にとっては好みが分かれるでしょう。
まとめ
というわけで気になっていたコズムチェアに座ってみたわけですが、本当に調整がいらないので、座った瞬間ぴったりと自分にハマりそのまま使い続けられるような快適さを実感する事が出来ました。
そういった意味ではオフィスチェアの難しい調整が億劫なある程度高齢の方でも使いやすいオフィスチェアかもしれません。
リーフアームも特徴的で、好みは分かれるかもしれませんが是非とも一度体験してもらいたいところ。
ネットで購入するならアフターケアもしっかりしている楽天市場のワーカホリックがオススメです。
サイズもロー、ミドル、ハイバックと一通り揃っていますよ。