多くの人気モデルを世に送り出している日本が誇るオフィスチェアメーカー「オカムラ」
この記事でご紹介するのは、そのオカムラが快適さを求め独自の技術力で生み出した、洗練されたリング型フレームの背もたれが印象的なオフィスチェアのサブリナです。
このサブリナ、実は「スタンダード」と「スマートオペレーション」の2タイプあり、それぞれが使用目的に合わせて違った機能が搭載されています。
ぱっと見ではわからない人の方が多いのではないでしょうか?
というわけで、この二つの機能の違いから、それぞれのタイプのサブリナがどんな人におすすめなのか。
そして、実際に両方のサブリナに座ってみた感想を踏まえて解説レビューしていきたいと思います。
関連:漫画家、アニメーター、イラストレーターにおすすめのオフィスチェア9選を紹介!
目次
サブリナの機能・特徴
まずはサブリナの特徴に付いてまとめてみました。
オカムラ/サブリナスタンダード(ヘッドレスト有りの場合) | |
サイズ | 幅65×奥行56.5~61.5×高さ117~127cm |
カバー材質 | メッシュ |
背もたれの材質 | 樹脂 |
オカムラ/サブリナスマートオペレーション(ヘッドレスト有りの場合) | |
サイズ | 幅72×奥行70×高さ117~127cm |
カバー材質 | メッシュ |
背もたれの材質 | 樹脂 |
受賞・認証
- universal design award 2013
- INTERIOR INNOVATION AWARD 2013
剛と柔をかね揃えたリングフレーム
出典:オカムラ公式HPより
両タイプに当てはまるサブリナ最大の特徴は、剛さと柔らかさをかね揃えた、まるでチョウチョの羽のような美しいフォルムをした樹脂製のリングフレームでしょう。

背骨のラインに伸びるフレーム部分は硬度があり、反対に両肩側のフレーム部分はスリムになっているのが特徴。
これにより適度なベンディング性能を生み出し、身体の動きに合わせてフレームがねじれ追従してくれるようになっています。
上半身に自由度が生まれるので、硬い背もたれに固定されているような窮屈感がなくなり、上半身をねじって動かすことにより筋肉が強張るのを防ぐ事が出来るようになります。
そのためサブリナは「柔軟性」(もしくは自由度)のある背もたれを求める人におすすめと言えるでしょう。
前傾姿勢タイプのオカムラ「シルフィー」と「サブリナスタンダード」を徹底比較!
独自の技術の異硬度クッション

オカムラといえばこの異硬度クッションは外せません。
それぞれ堅さの異なる3種類のウレタンを使っており、太腿はやわらかく、お尻は堅めに成型され、各部位に最適のサポート感を発揮してくれるようになっています。
オカムラの代表作にはもれなく使われているオカムラオフィスチェアの傑作クッションです。
スタンダードとスマートオペレーションそれぞれの特徴は?
サブリナは、「サブリナスタンダード」と「サブリナスマートオペレーション」の2タイプで展開されています。
「スタンダード」は前のめりになって集中して作業する人向けの前傾姿勢タイプのオフィスチェアで、
「スマートオペレーション」は背中を倒してリラックスした状態で作業出来る後継姿勢タイプのオフィスチェアと覚えておくと良いでしょう。
以下の2つの特徴的な機能はそれぞれのタイプにしか当てはまらないので選ぶ際の参考にしてみてください。
シンクロリクライニング機能

サブリナスタンダードだけの特徴として、直立ポジションから前方に10度、後方に23度リクラインニングする事が出来る「シンクロリクライニング機能」があります。(固定可能)
オカムラ製品としては珍しい前傾姿勢タイプとしても利用可能。
前傾姿勢の作業の際にこの前傾リクライニングを使用すると、背もたれと座面が前に傾く事によってお腹の圧迫と背骨の湾曲を防ぎ腰への負担が軽減されるようになります。
この前傾へのリクライニングは、基本的に執筆やノートパソコンを使うようなデスクワークや、漫画家やイラストレーターといった前傾姿勢で長時間前屈みになる作業に向いています。
サブリナの「スマートオペレーション」は前方にリクライニングしないので、この機能が「スタンダード」の購入を検討するポイントになるでしょう。
スマートオペレーション


サブリナスマートオペレーションにだけ搭載されている目玉機能「スマートオペレーション」とはアームレストのアームパッドの先についたレバーの事です。
左レバーはリクライニング角度の調整と固定が、右レバーは座面の上下移動の調整が可能。
これらの調整が座ったまま、姿勢を変える事なく指先だけで簡単に行う事が出来ちゃう訳です。
ちなみにこのスマートオペレーション機能はデザイナーが同じ事からオカムラの代表作の一つであるコンテッサ セコンダ (コンテッサ)にも搭載されているのでこの機能に惹かれた人は是非コンテッサと比べて検討しても良いでしょう。
コンテッサセコンダについてはコンテッサセコンダをレビュー!オカムラ人気モデルの後継機、初代との違いを体験比較!の記事を参考にしてください。
その他の機能・操作方法
サブリナスタンダードで出来る調整機能は以下の通り。
- 座面位置の上下調節
- リクライニング固定、解除
- シンクロリクライニング
- 座面の奥行調整
- アジャストアーム(3Dアーム)
詳しい操作方法はこちらのオカムラ公式の動画で確認ください。
Sabrina Standard 使用説明
株式会社オカムラより
一方、サブリナスマートオペレーションで出来る調整機能はこれだけあります。
- 座面位置の上下調節
- リクライニング固定、解除
- リクライニング反力の強弱調節
- アンクルチルトリクライニング
- アジャストアーム(4Dアーム)
Sabrina Smart Operation 使用説明
株式会社オカムラより
実際に座ってみた感想
見た目

まず、樹脂で出来た2つのリング型フレームの形状が繊密で美しく個性的。
モダンで立体的なこのフレームからオカムラの並々ならぬ思いが伝わってきます。
このフレームに関しては「スタンダード」も「スマートオペレーション」も違いはありません。
フレームカラーは白と黒がありますが、特に白いフレームタイプは洗練されていてゴツゴツしていないので女性にも向いているでしょう。
ちなみに座面はメッシュはなくクッションのみ、背もたれは逆にメッシュのみになります。
この剥き出しのフレームが気に入るかどうかもサブリナを購入するポイントになりそうです。
座り心地
オカムラの異硬度クッションは厚みがあり素晴らしいフィット感。
座面が硬過ぎるといった心配はいらないでしょう。
座り心地はスタンダードもスマートオペレーションもほぼ変わりない印象です。
両タイプともしっかりとオカムラ自慢の異硬度クッションを体感出来るでしょう。
背もたれ
背もたれの最大の魅力はやはり柔軟性でしょう。
身体の動きに合わせて適度に反ってくれる背もたれ体が固定されている感じがなく非常に快適。
これなら仕事で疲れて上半身が凝ってきても、座ったまま体をねじって固まりやすい肩甲骨まわりを適度にほぐす事が出来そうです。
フィット感よりは、柔軟性と自由度を求める人におすすめしたい背もたれと言えるでしょう。
反対に背もたれにフィット感を求めるのであればオカムラのシルフィーがおすすめ。
詳しくは、オカムラのシルフィーはヘッドレスト付きでも10万円以下で買えるおすすめオフィスチェア。を参考にしてみてください。
背もたれが曲がると言えばハーマンミラーのエンボディチェアを思い浮かべますが、サブリナはフレームありで、エンボディチェアはフレーム無しでベンディング性能(背もたれが身体の動きに追従して曲がる事)を実現しているのが面白いところですね。
ハーマンミラーのエンボディチェアは健康を考えて選ぶならオススメの1脚!【レビュー】
エンボディと異なりフレームがある為か、サブリナはヘッドレスト付きも選べるのが嬉しいところなので、個人的にサブリナを購入するならヘッドレスト付きかなって思いました。
オフィス向けにたくさん購入する場合なんかは、スタンダードを選んで機能を最大限絞れば10万円以下で購入も可能なのでオシャレで高機能なオフィスチェアを探している会社の方は検討してみると良いかもしれません。
スタンダード
ハーマンミラーはあえてやっていないそうですが、このサブリナスタンダードのように前傾姿勢タイプでヘッドレスト付きを選べるチェアって実はかなり貴重。
ヘッドレストは必須という多くの人から求められているオフィスチェアの形なんじゃないでしょうか?
前傾リクライニングが必要だけど休憩するためのヘッドレストが欲しい人にはもってこいですね。
前傾姿勢タイプでヘッドレスト付きを探している人は迷わず候補にいれるべき一脚です。
値段はスマートオペレーションと比べると安く、座り心地も快適。
スタンダードの前傾リクライニングはハーマンミラー製品の前傾チルトと比較すると若干ソフトな印象、男性より筋肉の少ない女性にはこのくらいのサポート感の方が好みの人も多いことでしょう。
ちなみに似たようなタイプだとオカムラのシルフィーも前傾リクライニングができ、ヘッドレスト付きを選択する事が可能なのでこの二つで購入を迷う人も多いです。
前傾姿勢タイプのオカムラ「シルフィー」と「サブリナスタンダード」を徹底比較!という記事で2つのチェアを比較していますので参考にしてみてください
スマートオペレーション
オカムラを代表するチェアであるコンテッサに搭載されている機能と同じもので、座ったまま簡単に快適な座り心地を得られるのが本当に便利で魅力的な機能です。
同じくスマートオペレーション機能を搭載したコンテッサと迷うでしょうが、比べるなら後継機であるコンテッサセコンダにすべきでしょう。
コンテッサセコンダをレビュー!オカムラ人気モデルの後継機、初代との違いを体験比較!
コンテッサ セコンダ はフレームは光沢があり高級感のある風合いなので、デザイン的には樹脂フレームのサブリナの方が女性的で女性に向いている様に感じます。
値段も一般的にサブリナの方が若干安め。
また、サブリナの座面は異硬度クッションのみですが、コンテッサは異硬度クッションとメッシュの座面から選べます。
座り心地は人それぞれ好みがあるでしょうから実際にショールーム等で座り比べて確認してみるのがベターでしょう。
サブリナの口コミ・評判は?
サブリナの口コミ、評判をツイッターから集めてみました。
リモートワークで高級チェアが云々とありますが僕はオカムラ サブリナです
最高に良いのでみんな買え pic.twitter.com/lUngqPymNW
— て っ ぺ ー (@GEN_HTC_EVO) April 7, 2020
オカムラのサブリナ買って使ってるけど、めっちゃいいな。
前の職場でもサブリナだったけど、コンテッサよりもこっちの方が好き。— mag@最近あんまり走ってない (@magischbrot) April 2, 2020
ウチにオカムラのオフィスチェア サブリナを導入してから、まだ4ヶ月だったか。これすごく気に入ったよ。長年椅子ジプシーをしてきたワイが過去最高に馴染んでいる。
— iwan (@i_wan_ya) December 16, 2019
今日届いたデカブツがこちら。色々迷ってやっぱり試座で一番しっくりきたオカムラのサブリナ。黒一辺倒だと事務くさいしリビングには合いそうなホワイトフレーム。 pic.twitter.com/axMLeN8wX8
— GLOno3 (@GLOno3) November 29, 2015
オカムラのサブリナ・スタンダードを使い続けて二年弱。
高い買い物だったがこれほど満足できる製品はなかなかないな。
ただ、前傾姿勢にすることがないんでスマオペでも良かったかと思うこともあるが、それほどポジション変えないから関係ないかと思ったり…買うなら悩みどころだな。— ふるかわあきひと🖖🏼 (@akihitof) June 15, 2018
オカムラのサブリナが届いて使用2日目。座面は軟すぎず硬すぎず、バックは全メッシュで涼しげ、かつ、背中を優しく支えてくれている感が良い。立体感のあるデザインも含め、概ね満足であった。
— あるつら❖鞄鯖 (@altura343) May 27, 2018
サブリナスタンダードの購入を考えている人はやはり同じく前傾姿勢タイプのシルフィーと迷っている人が多いようです。
オンラインで購入するならオカムラ公式ネットショッピングがおすすめ!

サブリナなどオカムラ製のオフィスチェアを購入するのであれば、それぞれAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにあるオカムラ公式ネットショッピングサイトがオススメです。
理由は在庫の量
ローバックからハイバック、ヘッドレスト付きまで、最も細かくバリエーションを取り揃えているのはオカムラ公式のネットショッピングサイトだからです。
公式なので万が一購入したチェアにトラブルがあった場合でもしっかりと返品・交換対応してくれるでしょう。
まとめ
ということで最後にスタンダートとスマートオペレーションがそれぞれどんな人にオススメなのかまとめてみました。
サブリナ スタンダードはこんな人におすすめ!
- 勉強やデスクワークなど前傾姿勢で作業をする人
- 前傾姿勢タイプでヘッドレスト付きのオフィスチェアを探している人
- オフィスチェアで仮眠を取りたい人
- 首が凝りやすい人(要ヘッドレスト)
- 「柔軟性」(もしくは自由度)のある背もたれを求める人
サブリナ スマートオペレーションはこんな人におすすめ!
- 使いやすい調整機能を求める方に
- クリエイターなど長時間後傾姿勢で作業をする人
- オフィスチェアで仮眠を取りたい人
- 首が凝りやすい人(要ヘッドレスト)
- 「柔軟性」(もしくは自由度)のある背もたれを求める人
サブリナをスタンダードとスマートオペレーションの2タイプも作ったのはそれだけこのフレームとクッションに自信がある事の現れのように感じます。
リング型のフレームやクッションの性能は一緒なので、使用する目的に合わせて間違えないように選ぶ事が大事といえるでしょう。
サブリナ スタンダード
サブリナ スマートオペレーション
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