「e-SPORTS」の世界的人気もあり、日々いろんなメーカーの取り扱いが増えているゲーミングチェア。
今回はゲーミングチェア業界の中でもAK RACINGと並び特に人気のメーカーであるDXRACER(デラックスレーサー)のスタンダードモデルであるフォーミュラシリーズの中から、
e-SPORTSの公式大会でも非常に良く使用されている人気モデル「FORMULA SERIES DXR(フォーミュラシリーズ DXR)」を実際に試座してみた感想を紹介してみたいと思います。
関連:夏も安心!通気性の良いファブリックシートのゲーミングチェア6選!コスパも抜群!
DXRACER(デラックスレーサー)ゲーミングチェア フォーミュラシリーズDXRを体験して「結論」
一度に試してみないと違いがわかり辛いということで、フォーミュラシリーズDXR以外にも、同じくDXRACERの「FORMULA SERIES各種」と「DRIFTING SERIES」、「RACING SERIES各種」と「KING」も同時に体験して比較する事が出来ました。
座り比べた感想としては、DXRACERのゲーミングチェアとして身長155cm〜175cmの普通体型の人に一番おすすめ出来るゲーミングチェアはドリフティングシリーズ、
そして、身長175cm体重60kg、普通体型の私が一番気に入ったDXRACERのゲーミングチェアはレーシングシリーズでした。
その理由はこちらの記事を参考にしてみてください。
DXRACERのドリフティングシリーズをレビュー!ゆったり座れる日本人におすすめサイズ!
DXRACERのレーシングシリーズを体験レビュー!同メーカーイチオシのゲーミングチェア!
では今回紹介するフォーミュラシリーズDXRはどうなのか?
結論から言いますと、DXRは上記のドリフティングシリーズやレーシングシリーズにはない魅力を秘めた身長155cm〜175cmの人におすすめできるゲーミングチェアです。
というわけでこのフォーミュラシリーズDXRの特徴、実際に試座してみて気に入った点、好みが分かれそうな点などを紹介していきたいと思います。
フォーミュラシリーズDXRの基本情報、価格
現在発売されているフォーミュラシリーズは「DXR」、「DXZ」、「DX-57」、「DX-11」の4モデル。
フォーミュラシリーズはDXRACERのゲーミングチェアでは最もスタンダードなサイズ・形状という扱いになっており4モデルとも対象身長は155〜175cmの方に推奨されいます。
公式サイトでのそれぞれのお値段は以下の通り。
モデル | 価格(税込) |
DXR | 29,800円 |
DXZ | 39,800円 |
DX-57 | 39,800円 |
DX-11 | 39,800円 |
(2019年5月の段階での公式のお値段です。クリックすると商品ページへ飛びます)
追記:2020年11月27日〜12月1日にかけてAmazonブラックフライデー&サイバーマンデーセールが開催。
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DXRは何で安い?
こうして見ると、フォーミュラシリーズの中では今回紹介するDXRだけ1万円も安い事がわかってもらえると思います。
では、それは何故でしょう?
「このDXRが機能的に劣っているから?」
いいえ、それは違います。
フォーミュラシリーズとしては最新のDX-11のみが3Dアームレストにグレードアップしているものの、全体的に見れば決して劣っているわけではありません。
DXRだけが1万円も安い理由、それはフォーミュラシリーズで唯一シートにファブリック(布)の生地を採用しているからです。
ファブリックはその他のモデルで採用されているPUレザー(もしくはPVCレザー)より素材の値段が安いのが特徴。
これがDXRが他のフォーミュラシリーズよりお値打ちな最も大きな理由です。
ファブリックはPUレザーより劣っているのか?
「ではファブリックはPUレザーよりも劣っているのか?」
これも答えはノーです。
ファブリックとPUレザーは共に一長一短、まずはファブリックのPUレザーより優れている点をあげてみましょう。
ファブリックのPUレザーより優れている点
- PUレザーより通気性が良く夏場も蒸れにくい
- 座り心地がより柔らかい
- 安いのでコストカット出来る
最も座った実感として優れているのがPUレザーに比べて通気性が良く夏場も蒸れにくいという点でしょう。
夏場に車のシートで蒸れて汗で引っ付くなんて経験をした人も多いでしょうが、PUレザーはファブリックと比べると通気性に劣るので使用環境が熱過ぎるとまさにあんな感じになります。
ゲーミングチェアはレーシングチェアを意識した造りなのでPUレザーはまさにその醍醐味ですが、そこはどうでも良いって人にはファブリックは非常におすすめ出来ます。
座り心地もPUレザーより柔らかく、フィット感の強いフォーミュラシリーズのサイズ感ながら圧迫感は薄めで比較するとよりソフトな座り心地です。
そして何より素材の値段がやすいのでDX-11を除く他のフォーミュラシリーズと同じ機能を残しながら3万円以下というお値段を実現出来ているわけですね!
数台買う場合には非常にコストカットになるから世界各国のe-Sports大会の公式ゲーミングチェアとしても沢山導入されているのでしょう。
ファブリックのPUレザーより劣っている点
- 毛玉が出来やすい
- 汚れが落ちにくい
まず、ファブリックは毛玉が出来やすいので定期的にとってあげる必要があるでしょう。
PUレザーがジュースなどをこぼしてもさっと拭き取れば良いだけなのに対し、ファブリックはシミになりやすくついた汚れが落としにくいという欠点があります。
ただ、PUレザーには経年劣化という自動的な寿命があるのに対し、ファブリックは汚れはするものの経年劣化はないので丁寧に使えばより長く使い続けられる可能性も秘めています。
この辺に関しての素材の特徴は下記の記事にまとめましたので参考にしてみてください。
合成皮革とは?PVCとPUレザーの違い、お手入れ方法やおすすめの専用クリーナーを紹介!
ファブリックとは?お手入れ方法を紹介!オフィスチェアやソファーの汚れを対処!
ちなみに最新のDX-11もPUレザーとハイグレードファブリックという2つの素材を用いることでアームレストが唯一3Dながら他の他のPUレザーのフォーミュラシリーズと同じ値段を実現し、尚かつ通気性をあげる事に成功しています。
この中ではDX-11だけがアームレストが上下昇降の他に前後と角度調整が可能な3Dアームでありながら、他のPUレザーモデルである「DXZ」、「DX-57」と同じ39,800円である事から、今フォーミュラシリーズでPUレザーを使用しているシートを選ぶのであればファブリックも使用し通気性も向上しているDX-11が最もおすすめでしょう
「シートは完全にPUレザーじゃなきゃ嫌だ!」というこだわりのある人には「DXZ」、「DX-57」をおすすめします。
というわけで、フォーミュラシリーズで悩むのであればファブリックでコスパの良いDXRか、機能に勝りPUレザーとファブリックを使用したシートのDX-11で決まりでしょう。
DXRもいいけどWOLFもおすすめ
同じファブリックレザーのゲーミングチェアを探しているのであればAK RACINGの「「WOLF」」もおすすめ。
こちらは日本のメーカーで、39,800円(税込)と他のフォーミュラシリーズと同じ価格ですが、リクライニングが180°まで可能なことや(DXRはMAX135°+15°)、
荷重制限がDXRは90kgなのに対してWOLFは150kgまで耐えるのでより耐久性あるといえるでしょう。
体重が90kg以上でファブリックシートを希望する人は「WOLF」の方がおすすめです。
関連:AKRACINGで一番おすすめのゲーミングチェア「WOLF」を体験レビュー!コスパもよし!
フォーミュラシリーズDXRに実際に座ってみて(レビュー)
というわけでファブリックの特徴はある程度理解して頂けたかと思いますので、ここからは実際にDXRを試座してみた感想を紹介したいと思います
DXRの特に気に入った点
- 他のフォーミュラシリーズよりもソフトな座り心地
- 低座面
- 価格が安い
他のフォーミュラシリーズよりもソフトな座り心地
フォーミュラシリーズというと、数あるシリーズの中でも特にフィット感にこだわって作られているのですが、
「PUレザーのフィット感だと座面両サイドの傾斜の太腿への圧迫感が強いな」って人にはDXRのファブリックシートの方がサイズはほぼ一緒ながらファブリック生地の柔らかさにより若干ソフトに感じます。
個人的にはフォーミュラシリーズのフィット感よりドリフティングシリーズやレーシングシリーズのゆとりのあるシートの方が好みでしたが、フォーミュラシリーズで購入するのであればおそらくこのDXRを選ぶでしょう。
低座面
最低座面高は41cmなので155cmくらいあれば余裕に座る事が出来るでしょう。
そのため子供が「ゲーミングチェアが欲しい!」といった場合の候補としてもおすすめ!
DXRACERにはさらに小さい150cm〜165cmの身長の人に推奨されているQUEEN(クイーン)というシリーズもありますが、こちらはアームレストがついていないので子供の姿勢の事を考えるとDXRよりはおすすめ出来ません。
価格が安い
やっぱりこれもファブリックの恩恵ですね。
3万円以下でゲーミングチェアを購入したい人にとっては候補に入れるべき一脚になりそうです。
3万円以下ならE-WINもおすすめ
ちなみに3万円以下で探しているのであればE-WINの2019年シリーズもおすすめ。
こちらはPUレザーながらシートに通気用のピンホールが空いているので通気性が向上しており通常よりも蒸れにくくなっています。
さらに、DXRと同じようにファブリックシートも選ぶ事も可能!(カラーはブラックのみ)
さらにE-WINのゲーミングチェアは前傾姿勢の作業をサポートするように背もたれ、座面共に前傾15までリクライニングするので前傾作業で良く使うって人にもおすすめです!
しかもアームレストは上下前後と角度調整が可能な3Dアーム!(DXRは上下昇降のみの1D)
E-WIN2019年シリーズは3万円以下で購入出来るとは思えないくらい機能が充実しているのが特徴でしょう。
3万円以下で探している人には是非ともチェックして欲しい一脚です。
E-WINの2019年シリーズ「D9」は2万円台のゲーミングチェアで一番おすすめ!レビュー
好みが分かれそうな点
- カラーは2色のみ
- アームレストは上下昇降のみ
カラーは2色のみ
選べるカラーはレッドとブラックの2色のみ。
ファブリックなので沢山カラーを増やすのも簡単そうですが、やはり会社はPUレザーで売りたいという思惑があるのかもしれません。
アームレストは上下昇降のみ
アームレストの機能は上下昇降のみの1D構造。
上下昇降の他に前後、角度調整のついた3Dアームにしたいのであれば、フォーミュラシリーズだとDX-11という選択肢になるでしょう。
値段で選ぶであれば先ほどご紹介したE-WINの2019年シリーズもおすすめです。
175cm近い人であればレーシングシリーズを選択するのもアリでしょう。
ゲーミングデスクのアームレストはお使いのデスクの高さと合わない事が多いです。
ゲーミングデスクも検討しているのであれば、天板の高さをアームレストと合わせられる昇降式がおすすめ!
おすすめの昇降式ゲーミングデスク4選【2019年版】これを購入すれば間違いなし!
ネットで購入するなら何処がおすすめ?
DXRACERのゲーミングチェアをネットで購入することを検討している人にはDXRACER公式オンラインサイトがおすすめ。
理由としてDXRACERはAmazonだとカラーのラインナップが揃ってなかったりするため。
例えば、フォーミュラシリーズのDX11はAmazonでは6色しか選べないが、公式だと10色ラインナップされているといったことがあります(2019年11月時点)
このように、DXRACER公式のオンラインサイトであれば全色ラインナップされているので、あとで「あの色もあったのか…」というような残念な気分になることはなく安心して購入出来るでしょう。
また、Amazonには「AKRacing」や「GTRACING」といったDXRACERと似た名前のメーカーがありややこしいので、ゲーミングチェアにあまり詳しくない人は特に公式オンラインサイトをオススメします。
※Amazonや楽天市場でもポイントを貯めていたり、欲しいカラーがちゃんとあるのなら購入してもまったく問題ありません。
追記:2020年11月27日〜12月1日にかけてAmazonブラックフライデー&サイバーマンデーセールが開催。
商品ページの割引クーポンを使えばいつもよりもお安く購入可能ですよ!
狙っている人はお見逃しなく!
まとめ
最後にこのフォーミュラシリーズDXRを一言でまとめると。
「身長155cm〜175cmで、ソフトなフィット感のあるファブリックシートで3万円以下で探している人におすすめのゲーミングチェア」
といった感じでしょうか。
Amazonで200を越えるレビュー数ながら評価が高いのもうなずけますね。
ゲーミングチェアのエントリーモデルとしては非常におすすめの一脚です。
DXRはファブリックシートで探している人なら間違いなく候補に入れるべきゲーミングチェアでしょう!
購入は重いのでネットがおすすめですが、購入前に試座したい人はこちらの記事で販売店をチェックしてから伺ってみましょう。
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