e-Sportsや在宅ワークが普及する中、機能性に優れたゲーミングチェアの需要が高まっています。
ゲーミングチェアのお値段は安いものだと1万円前後から高いもだと10万円に迫るものまでピンキリです。
そんな中、比較的手を出し安い2万円台のゲーミングチェアに新しいメーカーが日本に参入してきました。
それがKARNOX(カーノックス)というメーカー。
KARNOXは、2018 Comic Con Editionのベストエキシビションデザインアンドコンフォー
Cosair、AOC、ACER、Gi
と言うわけで、この記事ではKARNOXのGINIE(ジニー)というゲーミングチェアをご紹介。
組み立てから、実際に使ってみたレビュー、どこで購入できるのかまで詳しく解説していきたいと思います。
本記事はメーカー様から商品をご提供いただいて作成しております。
KARNOX(カーノックス)のレビュー依頼を受けた理由
まずは、このゲーミングチェアのレビュー依頼を受けた理由について。
ゲーミングチェアは似たようなデザインのものが沢山あり、特に低価格のゲーミングチェアは企業の情報や個性に乏しいものが多いのが現状です。
その中で、KARNOXのゲーミングチェアにはメーカーならではの「強み」をしっかり持っていると感じたのがレビューの依頼を受けた理由でした。
その強みが以下の3つ
- 元々カーシートを作っている会社
- 自社工場を持っている
- 2年保証
順番に解説していきたいと思います。
元々カーシートを作っていた会社
ゲーミングチェアといえばスポーツカーのようなバケットシートが特徴的。
KARNOXは元々、ゲーミングチェア業界に乗り込んで来る前から10年のカーシートの製造経歴がある会社。
カースポーツ技術をゲーミングチェアに応用しているので、ここ数年でバケットシートのフレームを発注して作り出したメーカーよりも信頼感があります。
KARNOXの商標は最初に米国特許商標庁で登録され、
米国、英国、フランス、イタリア、およびそ
レビューを見れば分かりますが、英語のレビューが圧倒的に多くサクラは混ざっていません。
自社工場を持っている
KARNOXは製造のために自社工場を持っているところも大きな強み。
これ、かなり大事だと思います。
多くのメーカーが自社工場を持たずに製造会社に発注してパーツを作っているのですが、自社で管理できていないことでパーツの質の低下や梱包でのミスなどのリスクが生まれます。
一方、自社工場を持っているKARNOXは原材料の選定からデザイン、生産を一貫して自社工場で行なっています。
しっかりと製品の品質や製造環境に口が出せるのはKARNOXの大きなメリットと言えるでしょう。
2年保証
1〜3万円くらいの低価格帯のゲーミングチェアの保証期間は1年が最も一般的ですが、KARNOXは2年の無償部品交換保証がついています。(主要な鉄骨フレームの永久保証もあり)
10年のカーシート製造実績と、自社工場を持つKARNOXの自信の現れが感じられます。
組み立て方法
ここからはKARNOXのゲーミングチェアの組み立て方法をご紹介。
まず、注文をするとKARNOXのゲーミングチェアはこんな感じの箱で送られてきます。
20Kg以上あるのでかなり重いです。
箱の中身は以下の9点。
- 背もたれ
- 座面
- ヘッドレスト
- ランバーサポート
- キャスター・3節カバー・ネジ・工具・ゴム栓
- 操作レバー
- ベース脚
- おまけ(マウスパッド)
- 組み立て説明書
KARNOXのロゴをイメージしたマウスパッド⑧もオマケでついています。
キーボードからマウスまでしっかり置けちゃいそうな立派なサイズ。
裏は滑り止めがついており結構しっかりした作りなので普段使いも余裕で出来ちゃいそうです。
KARNOXに限らずゲーミングチェアはほぼ全てのメーカーが組み立て式。
という訳で、ここからは他のメーカーのゲーミングチェアと組み立て方法はあまり変わりありませんが組み立ての手順をご紹介していきます。
まずはベース脚⑦にキャスター⑤をはめ込んでいきます。
少し力が要りますので思いっきり押し込みましょう。
お次はガスシリンダー⑤に、三節カバー⑤を被せます。
三節カバーは大中小のカップが重なったような形をしていますが、小さい方が上にくるように被せましょう。
ガスシリンダーに三節カバーを被せたものをベース脚に上からはめ込みます。(赤いキャップが上になるように)
赤いキャップはまだ取らないようにしましょう。
脚部分は一旦端に置いておいて、次に座面にレバーを取り付ける作業を行います。
座面②をひっくり返して裏面のレバーと固定するためのネジ(4箇所)を付属の6角棒スパナで取り外します。
以下の画像のように座面裏のネジ(4箇所)を取り外して行きましょう。
取り外したネジで操作レバー⑥を以下の写真の向きでしっかりと座面に固定します。
向きを間違わないように注意しましょう。
座面とレバーを固定したら、先ほど準備しておいた脚部のシリンダーの赤いキャップを取り外します。
赤いキャップを取り外したら、先ほどレバーと固定した座面の裏の穴に接続。
しっかりハマるまで押し込んでください。
これで座面が完成!
お次は背もたれを座面に取り付けていきます。
まずは、背もたれの以下の部分のネジを先ほどの座面裏と同じ要領で取り外しましょう。(4箇所)
座面に背もたれから取り外したネジで固定します。(4箇所)
ここで左右の角度がきちんと揃っていないと異音や軋みの原因になりますのでちゃんと角度を揃えてからネジで固定しましょう。
リクライニングのレバーを引くとギアの跳ね返りが凄いので注意。指を挟まないように注意しましょう。
ネジで1箇所を一気に締めてしまうとバランスが悪くなることがあるので1箇所ずつネジで仮止めしてから順番に締めていくのがオススメです。
最後にネジ止めしたところにカバー⑤をはめ込んでネジを締め、KARNOXのロゴマークのキャップで蓋をして隠します。
お次はランバーサポート④を取り付けましょう。
下の写真のように、ランバーサポートの下部の紐を座面と背もたれの間から、上部の紐を背もたれ頭部あたりの二つの隙間から通し背もたれの裏側で接続しましょう。
これでお好みの位置でランバーサポートの高さ調節が出来るようになります。
最後にヘッドレストを取り付ければ完成。お疲れ様でした!
撮影しながら作ったので30分くらいかかりましたが、普通に作れば15分〜25分くらいで作れるんじゃないかと思います。
KARNOX GINIE(ジニー)をレビュー/評価
という事で、ここからは完成したゲーミングチェアを実際にレビューしていきたいと思います。
外観・デザイン
外観はご覧の通り。
GINIEシリーズのシートはファブリック生地を採用。
完成させて一番に思ったのが、このGINIEシリーズは色が綺麗で清潔感があるなって事でした。
ゲーミングチェアは黒色ベースのシートが多いので、ここまでホワイトカラーの印象が強く尚且つファブリック生地を採用したゲーミングチェアって非常に珍しいですね。
写真でも分かりやすいですが、シンプルで洗練されたデザイン。
さらにファブリックシートなので非常に部屋に馴染ませやすく黒色ベースのシートよりも部屋に明るく優しい印象を与えてくれます。
ファブリックなので一般的なPUレザーよりも通気性に優れているのもメリットですね。
刺繍のほつれなども全くありませんでした。
ちなみにこのGENIEシリーズのカラーは以下の4タイプ。
- パープル
- 水色
- 茶色
- 緑(新色)
水色とパープルと新しく登場した緑は白ベースのシート。
茶色はチャイやミルクティーのような薄めの茶色ベースのシートです。
今回提供してもらったのは水色なんですけど、色自体はラインのようにあしらわれており、カラーリングがクドくないので好印象。
かと言って、ゲーミングチェアらしさもしっかりと残しています。
白は汚れが気になるって人は薄い茶色ベースの茶色の方がオススメです。
裏面はご覧のようなデザイン。
ロゴやラインは水色ですが、全体的にはターコイズブルーをもうちょっと濃くした感じ。
ちょっとくすんだブルーなのでどぎつい感じはしません。
光の加減で水色のラインがやや光沢した感じになるのがオシャレです。
ヘッドレストを取り付けるところはよく見るとロゴマークの目と同じデザインになっています。
さり気ないことですが、カーシート製造10年のキャリアと自社工場があるからこそ出来るこだわりと言えるでしょう。
あと、組み立てていて思ったんですが、KARNOXのゲーミングチェアのパーツは一つ一つがとても丁寧に作られていました。
1万〜2万円クラスの低価格ゲーミングチェアだと、ベース脚や樹脂パーツなどの裏側にバリが処理されずに付いていることがあります。
しかし提供していただいたKARNOXのゲーミングチェアはどのパーツも綺麗に処理されているのが好印象でした。
実際に組み立てたゲーミングチェアの感想だけなので100%と言い切れるわけではありませんが、こう言ったところまでしっかり注意が行き届いているのも自社工場を持っている会社の強みなのかなと思います。
座面・座り心地
気になる座面の座り心地は、AKRacingの「WOLF」やDXRACERの「DXR」と言った有名どころのファブリックタイプのゲーミングチェアと比べると比較的硬めの作りになっています。
長時間座り続ける人は硬いほうが体が安定して疲れにくいと言われているので、ファブリックで硬めのシートが欲しかった人には正に打って付けのチェアなんじゃないでしょうか。
また、座面両端の傾斜の角度が急なのでフィット感も強め。
この座面両端の傾斜が緩やかだったり平らだとゆとりのある座り心地になるのですが、傾斜の急なGENIEの場合は支えられている感が強く感じられました。
そのため、ソフトでゆとりのある座面を求める人には向きません。
硬めでフィット感のある座り心地を求める人にオススメの座面ということはしっかり覚えておきましょう。
痩せ型・普通体型の人にオススメ
GINIEの公式の推奨体型は165〜180cm(最大188cm)、60kg〜80Kg(最大136kg)となっています。
筆者は身長174cmの普通体型ですが、硬めでフィット感も強い座り心地なので、これ以上大柄な人だとややキツく感じるんじゃないかと思いました。
反対に、座面高は42cmあるので膝下が平均的な長さの人なら身長160cm前後の人でも座れるんじゃないかと思いました。(膝下42cmが155cm〜160cmの間の女性の平均値のため)
そう言った意味では身長160cm〜175cmくらいまでの痩せ型〜普通体型の人にオススメのサイズ感というのが個人的な感想です。(180cmくらいの人でも痩せ型ならいい感じで座れるかと思います。)
デザイン的にもサイズ的も硬めが好みな人なら女性の方でも選択肢にも入れても良いチェアなんじゃないかと思います。
肘掛(アームレスト)
肘掛は上下昇降が可能な1Dアームレスト。
動きは必要最低限ですが、しっかりとした高さまで上がってくれます。
パッド部分はソフトで腕にも優しい作りです。
1Dアームレストだと物足りない方は、KARNOXのLEGEND(レジェンド)というシリーズがオススメ。
LEGENDならサイズ感はそのままに、肘掛の高さ、前後、角度の3箇所の設定が可能です。
ヘッドレスト
ヘッドレストは一般的なゲーミングチェアのものよりはやや小ぶりのデザイン。
よくあるヘッドレストだと少し大きすぎて硬さによっては頭が前に押し出される感じになってしまうことがあるのですが、こちらはちょうどいい感じで首に収まってくれるので個人的には好みのサイズでした。
リクライニング
GINIEのリクライニングは155度まで倒れてくれます。
このくらい倒れてくれれば十分に仮眠も取れるんじゃないかと思います。
低価格のゲーミングチェアだと“レバーが硬すぎて引けない”なんてトラブルもあるのですが、硬すぎることもなく軽快に倒せました。
座面昇降のガスシリンダーの動きも非常に軽快。
ただ、ここまで倒すとランバーサポートが若干窮屈に感じます。
長時間リクライニングする時は外したほうが良いでしょう。
気になった点
座面の硬さやフィット感など、人によって好みの分かれる部分はあるかも知れませんが、値段などを考慮しても全体的には非常によく出来ている印象を受けました。
ただ、しいて挙げるなら説明書の日本語が読みにくかった点がデメリットかと思います。
これは海外メーカーの組み立てが必要な製品では度々ある問題、作り手が上手く組み立てられないと製品に個体差が生まれる可能性もあるので惜しいと思いました。
組み立てに慣れている人なら問題なく組み立てられるでしょうが、初めてゲーミングチェアを組み立てる人には苦戦する人もいるかも知れません。
製品自体の質は高いのでかなり勿体無い部分かなと思いました。
万が一分かり難かった場合はこの記事の組み立てを参考にしてみてください。
あとはホワイトのファブリックシートなので汚れは天敵。
飲み物などをこぼさないように丁寧に使ってあげることが大事でしょう。
購入するならAmazonがオススメ!
KARNOXのゲーミングチェアは店舗販売されておらずオンライン限定販売になります。
2020年に日本に入ってきたメーカーで2022年7月の段階では直売はAmazonのみになります。
その為、適正価格で購入するならAmazonがオススメです。
KARNOXは低価格で安心感も高い(まとめ)
ということで、この記事ではKARNOXのGINIEシリーズをご紹介させていただきました。
最初に解説した通り、KARNOXは自社工場を持ち10年以上のカーシート製造ノウハウを持っています。
海外メーカーは情報が少なすぎるところが多いので、2万円台のゲーミングチェアでここまで安心感があるメーカーは中々見つけることが難しいんじゃないかと思います。
実際に3万円以上のゲーミングチェアにも張り合えるくらいのクォリティを感じました。
- 自社工場を持っている
- 10年以上のカーシートの製造ノウハウ
- 2万円台前半で購入できる
- ホワイトカラーでファブリックシート
- 長時間座る人にオススメの硬めの座面
- フィット感の高い座り心地
- オマケも付いている
- 2年保証
この辺にピンときた人は是非チェックしてみてください。