プロの漫画家さんって、どんな仕事椅子で漫画描いているの?
この記事では、実際に有名漫画家の方々が毎日使用している仕事椅子(オフィスチェア)を紹介するよ!
その道のプロの方が使っているオフィスチェアを知りたくなったことはありませんか?
この記事では漫画家さんが使っているオフィスチェアに注目!
一日の殆んどを座り続けて作業しているであろう人気漫画家の方々が実際に座っているオフィスチェアを紹介します。
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人気漫画家が使用しているオフィスチェアはコレだ!
というわけで、人気漫画家さんの使用しているオフィスチェアを紹介しながらその特徴や、傾向を解説していきたいと思います。
「ワンピース」の尾田栄一郎先生はアーロンチェア!
国民的人気漫画家の尾田栄一郎先生の使用しているオフィスチェアはアーロンチェア!
仕事場では全スタッフがアーロンチェアを使用しているというまさに大成功した漫画家の仕事場といった感じ。
尾田先生がテレビ番組に出演した際に「色々座った中で一番合っていた」と言わしめたのがこのアーロンチェアですが、オフィスチェアの業界では知る人ぞ知る世界で一番有名と言って良いほどの椅子でもあります。
漫画家に喜ばれる特徴としては、なんといっても「前傾チルト機能」。
通常、漫画家のように前傾姿勢になると背もたれから背中が離れてしまい、背もたれ本来のサポート機能が発揮されなくなってしまうのですが、この「前傾チルト機能」により、座面と背もたれが前に傾斜し前傾姿勢でも背中をサポートしてくれるようになります。
座面が傾斜する事により腹部も圧迫されなくなり、背骨にも負担が掛からなくなるので腰痛を防いでくれるわけです。
1日に2、3時間しか眠らないという尾田先生が一日の殆んどを過ごしているオフィスチェアという事からもその信頼性が伺えますね。
「ジョジョの奇妙な冒険」の荒木飛呂彦先生はアーロンチェア!
ジョジョシリーズで独自の世界観を生み出し続ける荒木飛呂彦先生が使用しているのもアーロンチェア。
仕事場では荒木先生だけがアーロンチェアを使用しているようです。
荒木先生のデスクは卓上に傾斜台を乗っけて10°くらいの角度を付けているので、真っ直ぐのデスクで描くよりも体が起き上がり猫背になりにくくなっているのが特徴。
さらにその傾斜の上に腕を置いているのでアームレストはあまり使っていないようです。
描きやすいという事もあるでしょうが、漫画家さんはデスクに傾斜をつけることで体の負担を軽減している人が多いようです。
「ハンター×ハンター」の冨樫義博先生はアーロンチェア!
ジャンプ流の動画で公開された冨樫先生の仕事場にあったのもアーロンチェア。
冨樫先生といえば頻繁に休載する事でも有名ですが、その本当の原因は重度の腰痛によるものだと言われています。
そんな病状の中、冨樫先生が現在も漫画を描き続けるために選んだのもアーロンチェアというのはこのオフィスチェアへの厚い信頼を感じてしまいますね。
ちなみに冨樫先生のスタッフさんは同じくハーマンミラーのミラチェアを使用しているようです。(こちらも前傾チルト機能付き)
「シャーマンキング」の武井宏之先生はアーロンチェア?
こちらは実際に武井先生が使っているかはわかりませんが、仕事場の写真にアーロンチェアが映っていたのであげさせて頂きました。
その他にも…
「デスノート」の小畑健先生もアーロンチェア!
「ブリーチ」の久保帯人先生もアーロンチェア!
アーロンチェア凄いね…!
アーロンチェアにはA.B.Cの3サイズあり、自分の体型に合わせて選ぶことが出来るというのも漫画家から愛される秘訣。
それにしても、少年ジャンプの漫画家はアーロンチェアを使っている先生が沢山いますね。
ジャンプ漫画家さんの間で情報交換をしているのか、もしくはアーロンチェアを普及している人がいるんじゃないのでしょうか…?
ちなみに漫画家さんが使っていたアーロンチェアはほとんどクラシックモデル(初代)で、現在はより機能などが見直された新型のアーロンチェアである「アーロンチェア リマスタード」が発売していますので今購入するならそちらがおすすめ。
「名探偵コナン」の青山剛昌先生はエンボディチェア!
名探偵コナンの青山先生は現在はハーマンミラー社のエンボディチェアを使っています。
「やっとアーロンチェア以外が登場した」と思った人もいるかもしれませんが、青山先生も昔の映像を観ると以前はアーロンチェアを使っていたようです。
エンボディチェアはアーロンチェアとは違い、前傾チルト機能のついていない後傾姿勢タイプのオフィスチェア。
背もたれに硬いフレームが無く柔軟性があるので、上半身が背もたれに固定される事無く体のねじりに合わせて背もたれが追随してくれるのが特徴。
上半身を自由に動かす事が出来るので筋肉が凝り固まる事無く健康的に座り続ける事が出来るわけです。
ちなみに、「名探偵コナン」の青山剛昌先生が使用しているオフィスチェア「エンボディチェア」とは?の記事では、なぜ青山先生は前傾姿勢タイプのオフィスチェアを選ばずにこのエンボディチェアに乗り換えたのか推測しています。
「南国少年パプワくん」の柴田亜美先生はエンボディチェア!
パプワくんの柴田先生も最近のテレビ出演の際に仕事場でエンボディチェアを使っている様子が映っていました。
番組出演の際には「全編集者よりも絶対長生きしてやる」と言ってたので、健康志向で上半身が動かせるエンボディチェアを選択したのかもしれませんね。
ただ、放送での仕事の様子は完全に前傾姿勢でエンボディチェアの機能の魅力は発揮されていなかったので「前傾姿勢タイプのオフィスチェア使った方が良いんじゃないかな」って余計な心配をしてしまいました。
「夜廻り猫」の深谷かほる先生はミラチェア!
深谷先生はこれまたハーマンミラーのミラチェアを使用。
冨樫先生のスタッフも使っていたオフィスチェアですね。
ミラチェアのミラは「鏡」の事で、人間の動きに合わせてまるで鏡のように柔軟に背もたれが追随してくれます。
そういった意味ではエンボディチェアに似ていますが、こちらは漫画家にも最適な「前傾チルト機能」付きの前傾姿勢タイプのオフィスチェアなので漫画家には最適です。
現在では後継機でさらに使いやすくなったミラ2チェアが発売されているので今購入するなら断然こちらがおすすめ。
見た目はがっちりしたアーロンチェアよりも丸みがあって色も可愛く、柔軟性もあるので女性にはこちらの方がウケが良さそうです。
ただ、座面高は最低でも45cmと少し高めなので身長170cm以下の人は足が床にしっかりとつかない可能性があります。
身長170cm以下の人は座ってみて足が届かない場合はフットレストの同時購入を検討しましょう。
(※身長165cmの人の膝下の長さの平均が44.9cmのため)
「金色のガッシュ!!」の雷句誠先生はコンテッサ!
日本を代表するオフィスチェアメーカー「オカムラ」の世界的人気を誇るモデル。
コンテッサの最大の特徴はアームレストのアームパッド部分についたレバーを引くだけで座面から立ち上がる事無くあらゆる調節が可能な「スマートオペレーション機能」。
座りっぱなしの漫画家にはうれしい機能ですが、雷句先生の仕事場ではスタッフ全員がコンテッサを使っているそうです(スゴい!)
目線が下を向きやすい漫画家の仕事場で前傾チルト機能がついていないのは少し気になりますが、コンテッサの体を支える座り心地は一級品です。
「おやすみプンプン」の浅野いにお先生はコンテッサ!
おやすみプンプンの浅野先生もコンテッサ。
浅尾先生はペンタブを使ってデスクトップ型パソコンを見ながら作業をするデジタルな漫画家、
この作画方法はディスプレイを見ながら絵を描くためアナログの漫画家と違って、目線を下にして前屈みになる必要がないのが特徴。
そのため後傾姿勢タイプのコンテッサを使うのは非常に理にかなっていると言えます。
反対に、ペンタブにディスプレイがついているタイプを使っている人はデジタルでも目線が下を向くので前傾姿勢タイプの方が良いでしょう。
雷句先生と同じくヘッドレストは可動式タイプを使用しているようです。
「ゴルゴ13」のさいとうたかを先生もコンテッサ!
82歳になったさいとうたかを先生が現在使っているのもオカムラのコンテッサ。
もうご高齢でスタッフの分業制で作品を送り出している人なので椅子に座りぱなしって事は無いかと思いますが、スタッフの配慮なのかこの年齢でオフィスチェアにもしっかりこだわっているのは素晴らしいですね。
ちなみに、コンテッサは現在後継機のコンテッサセコンダが発売されていますので今購入するならコンテッサセコンダの方がおすすめですよ!
「毎日かあさん」の西原理恵子先生はエルゴヒューマンPro!
高須クリニックの高須院長の奥さんとしても有名な「毎日かあさん」の西原先生が使用しているのはエルゴヒューマンPro。
このProはエルゴヒューマンシリーズで唯一、前傾チルト機能が搭載されている前傾姿勢にも対応したエルゴヒューマンの最上級モデルです。
ただ、エルゴヒューマンProは座面高が46cmと結構高いので、おそらく西原先生は床と足との距離を縮めるためにフットレストを使用しているんじゃないかと予想。
調整レバーが少なく、誰でも扱いやすいのもいいところです。
「東京トイボックス」のうめ先生はセイルチェア!
東京トイボックスのうめ先生はアーロンチェアと同じハーマンミラー社のセイルチェアを使用。
こちらは前傾チルト機能といったアーロンチェアと同等の機能を備えながらより販売価格を抑える事に成功したモデルで、なんといってもお洒落で可愛らしいデザインが特徴。
アーロンチェアより軽く機動性に優れているのでより動きのあるオフィスにも最適なモデルです。
「カッコカワイイ宣言!」の地獄のミサワ先生はデュオレスト!
地獄のミサワ先生は2つの背もたれを持つという見た目からして特徴的なオフィスチェア「デュオレスト」を使用。
2つに分かれた背もたれを上下に動かす事が出来るので、使用する人の体格に合わせて位置調整が出来るのが嬉しいところ。
宮崎駿監督はどこのか判らない普通のオフィスチェア!
一応、風の谷のナウシカで漫画も描いていたので注目してみましたが、ジブリの仕事場では肘掛けのついていないローバックのオフィスチェア、ご自分のアトリエ?では木の椅子に座って絵を描いているようでオフィスチェアへのこだわりは無いと言ってもいいでしょう。
ちなみに、過去には宮崎駿監督におすすめのオフィスチェアを妄想してみた。なんて記事も書いていました。
凄いお体が心配になりますが、宮崎監督のようにオフィスチェアにこだわっていない漫画家の方も意外と結構いるようですね。
人気漫画家の椅子まとめ
ということで、今回調べた結果をまとめさせて頂くとこんな感じ。
- 前傾姿勢に特化したオフィスチェアを好んで使っている。
- 男性漫画家はアーロンチェアの使用率が高い(特にジャンプ系)
- アーロンチェアではなくてもハーマンミラー社は人気
- 必ずしもヘッドレストを必要とはしていない。
- オフィスチェアに全くこだわっていない人も結構いる
わかった事は、やはり漫画家は前傾姿勢の作業に特化したタイプのオフィスチェアを使用している人が多いという事。
特にジャンプで週刊連載していた漫画家の方達はアーロンチェアやその他のハーマンミラー製品を愛用している人が多くて驚きました。
前傾チルト機能は、アーロンチェア、ミラ2チェア、セイルチェアの3つのうちならアーロンチェアが個人的にも座ってみて一番サポート力を感じられたので、女性と比べ筋肉質な男性漫画家から支持されているのは理にかなっているといえます。
アーロンチェは男性漫画家からの支持率が高いんだね!
中にはコンテッサなど人気の後傾姿勢タイプを使用している人もいましたが、そういう人は卓上傾斜台などでデスクに傾斜を付けて目線をあげ、体が出来るだけ猫背にならないように工夫しているようです。
こういった体への負担の軽減の仕方はパソコン作業などにも応用出来そうですね。
また、漫画家といえば長時間座りっぱなしの作業が大半ですが、基本的に前傾姿勢で作業する人が多いため全体的にはヘッドレストの使用率はそんなに多くないようです。
ちなみにこの記事でご紹介した、後傾姿勢タイプのオカムラのコンテッサを使用していた漫画家の先生はみんな可動式のヘッドレストを使用していました。
ただ、中には宮崎駿監督のように全くオフィスチェアにこだわっていない漫画家も結構いるようで、銀魂の空知先生なんかは経年劣化でボロボロになったオフィスチェアを使っていたようです。(現在はどうか知りませんが…)
オフィスチェア選びは漫画家の性格にも影響がでるのかもしれませんね…。
また、新たに漫画家さんの使っているオフィスチェアが判明したら定期的にこちらの記事に追記する予定です。
以上、漫画家の使用しているオフィスチェアの紹介でした!
ハーマンミラー製品を買うなら?
ちなみにハーマンミラーのオフィスチェアを購入するなら、アーロンチェアの庄文堂かワーカホリックがおすすめ!
両店舗ともサポートにアフターサービスがしっかりとしており、ユーザーの満足度も非常に高いのが特徴です。
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