この記事でご紹介するのは、エルゴヒューマン(株式会社 関家具)から販売されているエルゴヒューマンプロです。
エルゴヒューマンは日本のテレビドラマなどでも度々登場している人気のオフィスチェアです。
人間工学により生み出された独自の技術である「独立したランバーサポート」に、気の利いた細かな調整機能は、「座ると腰や肩が痛い」という人には是非注目して欲しいところ。
というわけで、このエルゴヒューマンプロの特徴やおすすめしたいところ、座ってみた感想(レビュー)などを解説していきます。
エルゴヒューマンプロの特徴
この記事ではオフィス家具の総合通販サイトであるオフィスコムさんでエルゴヒューマンプロを試座をさせていただきました。
特に法人での購入がオススメの店舗ですのでオフィスに取り入れたいと思っている人は是非利用してみて下さい。
参考:「オフィスコム」の評判・法人利用で人気の理由は?まとめ買いに最適。
エルゴヒューマンは人間工学(エルゴノミクス)に基づいて関家具によって開発されたオフィスチェア。
この記事でご紹介するエルゴヒューマンプロはその最も高機能なモデルとなります。
人間工学とは物や環境を人間が可能な限り自然な動きや状態で使う為のデザイン・設計の手法のこと。
まずはエルゴヒューマンプロの基本的な情報を見てみましょう。
関家具/エルゴヒューマンプロ(ヘッドレスト付きの場合) | |
サイズ |
|
本体重量 | 28.3 Kg |
最大97%再資源化が可能 |
エルゴヒューマンは人間工学に基づいて開発されたエルゴノミクスチェアなので一般のオフィスチェアより長時間座っても疲れにくいのが特徴。
全体的にフレーム感の強い頑丈そうな造りが印象的。
注意点は最低座面高が高めなところ。
エルゴヒューマンプロは一番低くても46cmあります。
日本人男性の平均身長である170.6cmくらいの人の平均的な膝下の長さは46.7cmと言われているので、座面高46cmだと身長170cm前後の人でギリギリ座れるという事になります。
そのため万が一足の裏が床に届かない場合は、フットレストを使って床と足までの距離を上げる事もで来ますので同時購入を検討してみても良いでしょう。(ヘッドレストが自分の頭をしっかり支えてくれる位置にくるかも確認しときましょう)
参考:デスクワークを救う、おすすめフットレスト6選を紹介!腰痛、冷え、むくみを防ごう!
また、30kgくらいある非常に重いチェアなので、フローリング上でご使用する際には傷防止の為マットやカーペットを敷いて使用することをオススメします。
オススメ「チェアマット」10選!オフィスチェアやゲーミングチェアにも使える!
外観
エルゴヒューマンのオフィスチェアはいかにも「高機能オフィスチェア」というような出で立ち。
「プロ」は曲線美が美しいアルミボディをベーシックより広範囲で採用しているのでエルゴヒューマンの他のモデルより高級な感じがします。
独立したランバーサポート
エルゴヒューマン独自の個性的な機能が背もたれから独立した構造になっているランバーサポート。
スタンダードタイプであるベーシックと、この記事で紹介しているプロで採用されているエルゴヒューマンの代名詞的な機能です。
ランバーサポートは座った状態の時に、背中を背骨の理想的な「S 字カーブ」に近づけて負担を減らすための機能。
ランバーサポートは高さの調節が可能なので自分の腰のS字ラインに合わせた高さ調節をすることで最適なフィット感を手に入れることができます。
この独立したランバーサポートはエルゴヒューマンのオフィスチェアを選ぶ重要なポイントです。
個人的には硬い圧迫を受けているような嫌な感じもなく、調整が利くのでかなり使い勝手もよく便利だと思いました。
座り心地
シートは通気性に優れ蒸れにくいと言われるメッシュ生地。
エルゴヒューマンプロではエラストメリックメッシュと言われる特殊なメッシュを採用。
網目が粗めのザラザラした手触りが特徴。
そのため通常のメッシュよりもお尻が滑りにくい印象を受けました。
座り心地に関してはスタンダードモデルであるエルゴヒューマンベーシックとの違いは感じませんでした。
ただプロの方がフレームにアルミダイキャストを採用している部分が多いので耐久性や高級感ではプロの方に軍配が上がるでしょう。
一方、よりシンプルなデザインのエンジョイと比べると独立したランバーサポートのプロの方がしっかりと腰を支えてくれている印象。
エンジョイの方がよりソフトに支えている印象を受けました。
エルゴヒューマンエンジョイのレビューは下記の記事を参考にしてみてください。
エルゴヒューマン エンジョイをレビュー!高級オフィスチェアの入門としておすすめ!
メッシュの座面はお尻の後方は沈んでいますし高さも調整出来るので通気性も良く蒸れないですし、お尻が滑る事もないでしょう。
便利なハイブリットレバー
エルゴヒューマンプロを操作する上で便利だと思ったのがハイブリッドレバーと言われる機能。
一つのレバーでリクライニング調節、座面昇降、座面スライドの3つの箇所の調整が可能です。
尚且つそれらの操作を全てが座りながら行う事が出来ます。
レバーが一つだけなので、座面の下がごちゃごちゃしておらずスッキリしているのはデザイン的にも好印象。
高級オフィスチェアは機能が多いが故に操作が覚えにくいのがデメリットでもありますが、エルゴヒューマンのハイブリッドレバーなら簡単に操作を覚えることができるでしょう。
プロだけ!前傾姿勢にも対応
エルゴヒューマンベーシックではなくプロを選ぶ人の最も大きなポイントになるのがこの前傾チルト機能。
エルゴヒューマンプロには執筆や勉強、ノートパソコンなど前のめりになって作業する人にはピッタリの前傾チルト機能がエルゴヒューマンシリーズで唯一搭載されています。
座面後方部を20mm幅で昇降調節が可能なところは他のベーシック、エンジョイ、スマートにはついていないエルゴヒューマンプロならではの調整機能。
この機能により腰痛の原因となる前傾姿勢時の腹部への圧迫を暖和。
前傾チルト機能があることで前傾姿勢の作業での腰への負担がかなり軽減されることでしょう。
前傾姿勢の調節のダイヤルは座面の下の後方にあります。
前傾姿勢にも対応しているのは素晴らしいのですが、この位置だと座ったまま前傾姿勢への切替が難しいのはやや気になる点でした。
オットマン内蔵タイプもあり
ちなみにエルゴヒューマンプロにはリラックスして休憩したい人に最適なオットマン(足置き)内蔵タイプもあります。
普段は座面の下に収納されているので邪魔になりません。
実は10万円台のオフィスチェアで収納式のオットマンが搭載されているものって意外と少ないです。
最小限の調節レバーで座面の下がシンプルなエルゴヒューマンだからこそ取り付けられた機能と言えるでしょう。
オットマンがついていると足をのばしながら休憩をする事が出来ますし、足を伸ばしている時は太腿を圧迫しないので血流の悪化を防ぐ事も出来ます。
ベーシックよりも高いヘッドレスト
エルゴヒューマンプロのヘッドレストはベーシックより4cmも高く調節できるのでより高身長な方にもおすすめ。
ベーシックと比べるとご覧の通り、プロの方が頑丈なアルミダイキャストを広い範囲で使用。
樹脂のベーシックよりも高級感を感じるデザインです。
エルゴヒューマンプロの機能紹介
エルゴヒューマンプロで調整できる機能は以下の通り。
- 独立型ランバーサポート
- 上下昇降(ガス圧式)
- 座面の奥行き調整
- リクライニング固定
- リクライニングの範囲設定
- リクライニングの硬さ調節
- アームの高さ調節
- アーム角度調節
- バックシート高さ調整
- 前傾チルト設定
エルゴヒューマンプロの操作方法に関しましてはこちらの動画で詳しく説明にしていますので参考にしてみてください。
[関家具/エルゴヒューマン]プロ機能説明
株式会社 関家具より
アーロンやリープチェアとの比較
座り心地は好印象だったエルゴヒューマンプロ。
しかしながらオフィスチェア界でもトップクラスの性能を誇るアーロンチェアやリープチェア、コンテッサなどと比較するとアームレストやアームパッドの動きのスムーズさなど、細かいパーツの造りはやや劣るかなと思いました。
例えば、私の試し座りしたものはアームレストの上下昇降がカタカタで高級感が薄めであったこと、アームパッドの前後調節が軽すぎて簡単にスライドしてしまいそうなところが些細ですが気になる点となりました。
また、これはショップの人が言っていたのですが、エルゴヒューマンは購入してから自分で組み立てないといけないのでそこでやや個体差が出てしまうことがあるのだとか。
とは言ってもこれはアーロンやリープと比較した場合の話。
エルゴヒューマンプロは2〜5万円クラスの物とは比較にならないほどしっかりとしていますし、動作性も使用する分には全く問題なし、耐久性も間違いなく合格クラスのオフィスチェアです。
何よりエルゴヒューマンプロはこの性能で9万円〜10万円で購入可能。
さらに倍以上するお値段のアーロンチェアなどには流石に手が出せない人には是非とも試してもらいたいオフィスチェアと言えるでしょう。
まとめ
というわけでエルゴヒューマンプロはこんな方におすすめです。
- 腰に優しいオフスチェアを探している人
- 前傾姿勢でも後傾姿勢でも利用したい人
- ヘッドレスト付きのオフィスチェアを探している人
- 一日の殆んどを座って過ごしている人
- 簡単な調節機能を求めている人
- 10万円クラスのオフィスチェアの入門機として
座ってみるまでは少し侮っていたエルゴヒューマンプロでしたが、一転好印象のオフィスチェアとなりました。
もう少しソフトな可愛らしい見た目や(枠やアームレストを黒から白にするとか)女性受けしそうな色のモデルが発売されたらもっと人気が出そうですね。
ただ、それをあえてやらないのがエルゴヒューマンなのかもしれません…
独立したランバーサポートや便利な調整レバーなど独自の技術を使っているのでこのチェアが一番と言う人もいることでしょう。
というわけでエルゴヒューマンプロの購入に迷っている人の参考になれば幸いです。