デスクワーク用の椅子を購入しようと考えネットなどで調べていくと、10万円台の高級オフィスチェアが当たり前におすすめされている事に気がつくと思います。
もちろん試座するとそれらのチェアの座り心地は非常に快適ですし性能も申し分ないのですが、中にはどうしても予算が無くて1万円〜3万円くらいしか出せないって人もいると思います。
この記事で紹介するのは、日本人の体型にあった上質のオフィスチェアを作り続けている事で知られる「オカムラ」のビラージュチェアです。
オカムラはコンテッサやバロンチェアなど10万円台の高級オフィスチェアを販売している事でも知られていますが、このビラージュチェアであれば、なんと店舗によっては20,000円以下で購入する事も可能。
そんな訳でビラージュチェアについての知識をまとめてみました。
- 特徴やそれぞれの機能
- 口コミ
- なぜそんなに安いのか?
- どんな人にオススメなのか?
これを読めばビラージュチェアが欲しくなるはず!
コクヨの「エントリー」をレビュー!リーズナブルな入門オフィスチェア
ビラージュチェアの機能・特徴
そもそもビラージュはコンテッサやバロンチェアなど他のオカムラ製高級オフィスチェアとは違い、生産性と快適性を高いパフォーマンスで実現するためのスモールオフィス家具のVCチェアシリーズとして誕生しました。
VCチェアシリーズは、オフィスで求められるチェアの条件、長く座っていても疲れにくい快適な座り心地を、
高品質のエルゴノミック思想とデザイン性で実現しました。
つまり、オカムラの高級チェアで養われたデザイン性や技術力を活かしながら、快適な座り心地を残し、最低限必要な機能を組み込んだシンプルなオフィスチェアをVCチェアシリーズとして生み出したと言えるでしょう。
この記事ではそんなVCチェアシリーズから特に人気のある2脚を紹介。
VCM1
商品名 | オカムラ オフィスチェア ビラージュ メッシュバック 肘なし(VCM1) |
サイズ | 幅64.4×奥行64.4×高さ89~98.6cm 座面高さ43.5~53.1cm |
本体重量 | 14.9 kg |
カバー材質 | ファブリック |
VCチェアシリーズのVCM1というモデルになります。
弾力性があり、身体をやさしく包み込むストライプメッシュでホールド感を実現。
背もたれは身体の当たる部分によってメッシュの張り方が変えてあるのはさすがオカムラ製品。
公式では3万円台ですが、アマゾンや楽天ではお値段が2万円を切っておりお買い得感があります。
重量は20kg以上あるオカムラの高級オフィスチェアと比べると5kg以上軽い作り。
写真ではアームレストが付いていませんが、オプションで固定肘もしくは可動肘のアームレストを付ける事も出来ます。
VCM1の調節可能な機能は以下の通り
- シンクロロッキング機構
- 座上下調節
- ロッキング調節/強弱調節
- 可動肘(別売り)/上下調節
オフィスチェアとして必要最低限必要な昨日は揃えていると言えますね。
VCM2
商品名 | オカムラ オフィスチェア ビラージュ デスクチェア 肘なし(VCM2) |
サイズ | 幅49.8×奥行57.6×高さ98.2~108.2cm 座面高さ43~53cm |
本体重量 | 16.4 Kg |
カバー材質 | PP、クッション/モールドウレタン、脚/PA |
こちらは樹脂メッシュの背もたれが特徴で、背中のメッシュの穴の形状と硬さを身体の当たる部分によって変える事でフィット感を向上させています。
こちらもオプションで別売りのアームレストも装着可能。
さらにVCM2はオプションでヘッドレストを付けられるのが嬉しいポイント。
VCM2は通常価格が4万円台ですが、アームレスト無しであればアマゾンや楽天では3万円以下で購入出来ます。
VCM2の調節可能な機能は以下の通り
- オートフィットシンクロリクライニング機構
- 座上下調節
- ロッキング調節/強弱調節
- 可動肘(別売り)/上下調節
こちらもオフィスチェアとして最低限あると嬉しい機能をしっかりと揃えることができます。
なぜビラージュは安いのか?
徹底的にシンプルに
オカムラの技術を活かしながらも、機能を最小限に抑えたシンプルなオフィスチェアにした事で通常のオカムラのオフィスチェアよりもコストを抑えることに成功しています。
組み立てる必要がある
このビラージュチェアの安さの秘密の一つには、購入した商品を自分で組み立てなければいけないからという理由があります。
ただ組み立ては座面と背もたれと脚部を付属のレンチで止めるだけなので簡単に組み立てられ、完成までに15分もかからないそうです。
Amazonや楽天だとさらに安い
amazonや楽天だと店舗を持たない無店舗販売をしていること、さらに、運送会社との大手契約をしていることで余計お安くなっているのです。
実際に座ってみた人の口コミ・評判
ネットの口コミをまとめてみました。
個人の感想なので良いポイントと悪いポイントで真逆の意見の場合もあります。
VCM1
おすすめ意見
- 座面が広いので椅子の上であぐらがかける。
- 背部の見た目が商品画像では安っぽいかと思ってたが、思っていたよりしっかりした作り。
- 組み立ては、成人男性1人で10分程度で完成。
- 2万円前後の椅子としては色々座った中で最も優秀。
- オフィスで短時間の作業がしたい人には良い椅子
- 金属の脚の部分が予想以上にカッコイイ!
- ロッキングの反発は最弱に調節すると絶妙
残念だった意見
- 腰のホールド感覚は好みが分かれる
- 座椅子、背もたれは固め。人によっては座布団が必要かも。
- ヘッドレストがつけられない
- 組み立てはシンプルで女性でも出来ると思うが、座部は結構重いので1人で組み立てる場合は工夫が必要。
- メッシュの部分にホコリが溜まりやすい。
座面は、人によってはほどよいクッション性と言っている人もいましたが、割合的には硬めと言っている人が多かったので硬めのクッションが好きな人に向いているでしょう。
私自身も実際に座ってみた感想としては硬めだと思いました。
背もたれも高くない様ですし、リクライニングもほどほどなので徹夜して作業するような長時間の使用には向かないでしょう。
ちなみにメッシュにホコリが溜まりやすいのは、どんな高級チェアでもメッシュの背もたれや座面ならば当てはなる事なので、どうしても気になる場合はメッシュ以外の素材のチェアを探した方が良いです。
個人的にはアームレストがあった方が腕の負担を支えてくれるのでパソコン作業をする人はあった方が良いと思います。
その場合は固定肘より、しっかりと高さの調節が出来る可動式をおすすめします。
また、あぐらをかきたい人はアームレストなしじゃないと膝が当たって邪魔になるでしょう。
(座り方としてはあぐらはチェアの性能が生かせないのでおすすめしませんが…)
VCM1に実際に座った感想(レビュー)
というわけでVCM1を実際に座ってきました。
ちなみに、都内では大塚家具の新宿店さんや赤坂のオカムラショールームで体験する事ができます。
まず、座面は実際に座った人の感想で書かれていたように広めでゆとりがあります。
この値段では想像もつかないくらいどっしりしていて、座ってもギシギシ鳴らなかったのが非常に好印象。
ぱっと見はとても2万円で買えるとは思えないほどしっかりしています。
ベース部分が樹脂ではなくアルミダイキャストなので耐久性もあるでしょう。
座面横幅は500mmでゆとり十分。
同じくオカムラの高級チェアバロンチェア(495mm)よりも広く、同じくオカムラの高級モデルのコーラルと同じサイズです。
また、奥行きも455mmとバロンチェア(450mm)より広め!
VCM1は座面にゆとりのある低価格のローバックのオフィスチェアとしてはかなり優秀と言えるでしょう。
座面の硬さは一般のオフィスチェアとしては普通ですが、2010年以降のオカムラの高級モデルと比べると硬め。
男性は気にならないかもしれませんが、女性はもう少し柔らかい方がいいと感じるかもしれません。
女性の方で硬さが気になる場合はクッション(座布団)などを敷いて和らげてあげると良いかと思います。
リクライニングは浅め(15°)なので、上記で書いたように長時間リラックスした姿勢で座り続けるような環境には向きません。
9時〜5時で働く動きのあるオフィスみたいな環境であればアリですが、残業が当たり前の環境では少ししんどいかと思います。
また、長い時間使用する人程、可動式アームレストが必要と言えるでしょう。
というわけで概ね実際に座ってみた方々の感想の通りでした。
上記のような使用環境の中で、2万円以下の頑丈でゆとりのあるローバックのオフィスチェアを購入するのであればVCM1はかなりおすすめな選択になるんじゃないかと思います。
VCM2
おすすめ意見
- 背もたれはかなり丈夫なのに微妙な柔軟性があり背中が痛くならない。
- キャスター部分はガタつくことなく安定感がありスムーズに動く。
- 脚部が金属の素材ではないので素足でも冷たくなく、見栄えも良い。
- オプションにヘッドレストがある。
- 樹脂なのでメッシュよりホコリが付きにくく、掃除がしやすい。
残念だった意見
- 座面のクッションは硬く、少し前傾している感じ
- リクライニングの固定は3段階なので思った位置でとまるわけではない。
- 座面(奥行き)が狭く摩擦面が少ないことでお尻が滑りやすい。
座面の奥行きが狭いので体型の大きい人や、あぐらがかきたい人には向かないでしょう。
ただ170cm60kgくらいの人であれば窮屈感はない様です。
こちらもパソコン作業などをするのであれば可動式の肘置き(アームレスト)の購入をおすすめします。
その場合はVCM1用の肘置きである
ビラージュ (8VCM1A)用可動肘セット 8VCM19-GB85がVCM2にも使える様です。
首がこる人やゆったり作業がしたい人はオプションのヘッドレストを購入してみても良いでしょう。
VCM2に実際に座った感想(レビュー)
というわけでVCM1と同じようにVCM2も実際に座って参りました。
VCM2はオカムラのショールームでヘッドレスト無しのVCM2を体験する事ができました。
座面の横幅はVCM1と同じ500mmとかなりワイド。(バロンチェアより広い)
奥行きは430mmと、VCM1より25mm短いですが、VCM2よりも高級なオカムラのモデルで430mm以下のものもあるので特別狭いってわけではないです。
ただ、大柄な人だと少し狭く感じることはあるかもしれません。
少なくとも175cm60kg普通体型の私では短時間の試座だけでは25mmの差による不快感は感じられました。
座面の硬さはおそらくVCM1とほぼ一緒で、オカムラの高級モデルと比べると硬めですが、一般的なオフィスチェアでいうと普通の硬さで、両モデルともモールドウレタンを使用しているようです。
万が一、座面が硬いと思ったらクッションなどを敷いて和らげてあげるといいでしょう。
使用した人の感想に書いてあるような「少し前傾している感じ」はしなかったですが、体型や衣服の素材によってはもたれ掛かってお尻を前に突き出すような悪い姿勢で座るとお尻が滑る事はあるかもしれません。
正しい姿勢で座ればこの奥行きなら基本は滑らないと思います。
購入後どうしても気になるようでしたら前滑りしないようにフットレストを購入する事をおすすめします。
続いて背もたれ。
このお値段で樹脂製の背もたれってかなり珍しいですが、程よく柔軟性もあって背もたれに背中が押さえ込まれる事が無いので背中が動かせずに凝り固まらないのが嬉しいですね。
とは言っても、ハーマンミラーのセイルチェアのような樹脂の背もたれと比べるとやはり硬めです。
掃除も樹脂なのでファブリックやメッシュよりも簡単なのも嬉しいところ。
ヘッドレストとアームレストを除けばVCM2の最も魅力的なポイントと言えるでしょう。
リクライニングが15°しかしないのは少し残念ですがお値段を考えると許容範囲でしょう。
ただ、背もたれがハイバックなので可動式のアームレストとヘッドレストを同時購入して取り付けるのであればVCM1よりも長時間の作業に向いていると言えるでしょう。
まとめ
VCM1はこんな人におすすめ!
- 2万円以下で日本製のオフィスチェアを探している人
- 1日にチェアをあまり長時間使用しない人
- 最低限の機能で十分な人
- 座面であぐらがかきたい人
- 硬めのクッションが好きな人
- 小さい部屋でも圧迫感のないサイズ感
VCM2はこんな人におすすめ!
- 3万円以下で日本製のオフィスチェアを探している人
- 1日にチェアをあまり長時間使用しない人
- 最低限の機能で十分な人
- ハイバックのオフィスチェアが欲しい人
- 安くてヘッドレスト付きのオフィスチェアが欲しい人(別途、購入が必要)
- ホコリの溜まりやすいメッシュの背もたれがイヤな人
機能はシンプルなのに何で公式のお値段が4万円もしているのか不思議に思う人もいるかもしれませんが、オカムラのオフィスチェアは本当に頑丈で長持ちします。
二つのチェアに共通する事はこの値段で販売されているチェアとしてはシンプルですが頑丈で優秀という事でしょう。
というわけで、ビラージュVCM1・VCM2は機能は最低限ですが、オプションで肘掛けやヘッドレストを付ければいくらか快適度を上げる事もできますし、特に大柄な体型の人でもなく、残業するほど長時間座り続ける事さえしなければ何の不満もなく何年も使い続けられる事でしょう。
購入するならやはりAmazonか楽天がお安くなっているのでオススメですよ!
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