オカムラのバロンチェアをレビュー。中古の購入はアリ?

日本が誇るオフィスチェアメーカー「オカムラ(岡村製作所)」

日本で生まれたオフィスチェアだけあって、オフィスチェアを選ぶ際に日本製である事を前提で選ぶ方もいるかと思います。

日本人の体型にあった上質のオフィスチェアを作り続けている事で知られているオカムラ製品はまさにそんな方にピッタリなオフィスチェアです。

この記事ではそんなオカムラ製品から、2002年に生まれて以降、今尚大人気の「バロンチェア」を紹介。

ローバックからハイバック、エクストラハイバックとサイズの違いがあり、使用用途に合わせて細かく選ぶことができるのも魅力です。

ということで、バロンチェアの特徴から実際に座ってみた感想、口コミまでを詳しく紹介していきたいと思います。


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目次

バロンチェアを体験レビュー

ということで実際にオカムラのショールームでバロンチェアに座ってきました。

以前の職場で使っていて、何百時間もの残業を乗り越えた時代があったのでそのシートの快適さは知っていたのですが改めてバロンチェアの良さに触れる事が出来ました。

※写真は許可を得て掲載しています。

見た目

こちらがバロンチェア。

バロンが大人気の理由はなんと言ってもそのシンプルでシャープなデザイン。

一般のオフィスチェアのようにゴツゴツした印象が少なく、縦長の細いシルエットと透明感のあるメッシュの背もたれが印象的です。

実際にコンテッサやシルフィー、サブリナといったオカムラの人気シリーズと比べると座面幅も短いので他のオカムラ チェアと見比べると細っそりしているように見えます。

バロンチェアの基本情報は以下の通り

商品 オカムラ/バロンチェア(可動ヘッドレスト付きの場合)
サイズ
  • 幅63×奥69.9×高116~138cm
  • シート高:41.5~51.5cm
  • 座面奥行:40~45cm
  • 肘高:56.3~76.3cm
カラー 全12色

バロンチェアはあのバックトゥーザフューチャーでお馴染みの車「デロリアン」をデザインしたイタリアを代表するインダストリアルデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ(GIUGIARO DESIGN)とオカムラの共創により誕生。

このデザインも人気の理由の一つです。

このデザインにより数々の賞も受賞。

受賞・認証

  • Ergonomics Excellence Award
  • iFデザイン賞
  • グッドデザイン賞
  • レッドドットデザイン賞
  • JIDAデザインミュージアムセレクション
  • GSマーク認証 

カラーは全12色と豊富。

(amazon.co.jpより)

あなたの仕事環境を想定して選ぶ事ができるでしょう。


バロンチェアの背もたれは3タイプ

バロンチェアを選ぶ上で大事なのがバロンチェアの背もたれの高さ。

バロンチェアにはローバック、ハイバック、エクストラハイバック3タイプあります。

ローバックは肩甲骨のあたりまで、ハイバックなら肩まで、エクストラハイバックなら頭まで支えてくれます。

使用頻度が比較的少なかったり、部屋の圧迫感を出来るだけ抑えたいのならローバックがオススメ。

長時間の利用ならば背もたれの高いハイバックか、エクストラハイバック(ヘッドレスト付き)がオススメです。

他のモデルよりもやや低めの座面高

またオカムラの他の人気シリーズの最低座面高は42cmからが多いのですが、バロンチェアの座面高は41.5cmとやや低め。

若干ですが小柄な人にも適していると言えるでしょう。

バロンチェアの背もたれは通気性に優れたメッシュと決まっているのですが、クッションを採用した背もたれよりも透明感がある事もあって比較的圧迫感を感じないのが良いですね。

メッシュの背もたれと座面

バロンチェアの座面はメッシュとクッションから選ぶ事が出来ます。

メッシュの座面は堅すぎず、沈み過ぎずで身体をしっかりホールド。

安いオフィスチェアのクッション座面にありがちな「底つき感」がないのがメッシュ座面の魅力です。

実際に過去、何百時間も残業して体を守ってきてくれた椅子なので体へのサポート感は折り紙付き。

通気性も抜群なので夏でも蒸れる事無く使い続けられるでしょう。

クッションの座面はオカムラ自慢の異硬度クッションを採用。

クッション性はオカムラのシルフィーやサブリナ、コンテッサセコンダといった2010年代に発売されたモデルのクッションと比べると2000年代のバロンチェアは若干硬めに感じました。

それは常にオカムラの異硬度クッションが改良を加えられてきているからに他ならないのですが…

バロンのクッションが悪いという意味ではなく、あくまで改良されたものと比べるとやや硬めという意味なので初めてバロンチェアに座れば安物のオフィスチェアにはない感動を得られるはずです。


肘掛(アームレスト)

バロンのアームレスト(肘掛)は細長くスタイリッシュなのが印象的。

ややアーチの掛かったシルエットは椅子本体との相性も良く見栄えも良し。

ただ、バロンチェアのアームレストは上下昇降にやや癖があります。

肘掛を一番下まで下げる場合は、肘掛を一旦最上部まで上げると下がる仕組みになっているので慣れてしまえば気にならないと思いますが最初はちょっと戸惑う人もいるでしょう。

アームレストはやや低め

アームレストは他のオカムラモデルと比べると少し低め(床から最高76cm)、他のオカムラチェアは80cm以上あるものがほとんどなので少し低く感じました。

高めのデスクを使用している人はアームレストと高さが合わせられるかチェックしておきましょう。


座面の奥行き調節

正しい姿勢で快適に座るためには座面の奥までしっかり座れることが重要。

そこで大事になってくるのが座面の奥行き調節機能です。

バロンチェアにはもちろん搭載。

オカムラの人気チェアには当たり前に付いている機能ですが、これも小柄な人にもオススメできるポイントです。


可動式ヘッドレスト

バロンチェアのヘッドレストは可動式。

自分の好みの高さに調整することで快適に首から頭部を支えてくれるようになります。

固定ヘッドレストだと人の体格によってはヘッドレストがちょうどいい位置に当たらず邪魔になってしまう事もあるので可動式のヘッドレストはバロンチェアの大きな強み。

張りのあるメッシュなので固すぎず頭のホールド感も良質。

もちろん合わなければ取り外すことも可能です。

予算が無ければ後から買い足すこともできるのは助かるポイント。(ハイバックのみ)

バロンチェアはヘッドレスト付きがオススメ

個人的にはバロンチェアを買うならヘッドレスト付きをオススメします。

ヘッドレストが首もサポートしてくれるので首が凝りやすい人には欠かせませんし仕事の合間にリクライニングを倒して仮眠を取るのにも最適。

クリエイター職など、長時間作業で使う人は最低でもヘッドレストが後付けできるハイバックタイプを選ぶようにしましょう。

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ヘッドレスト無しならいくらかコストを抑えられるので、残業のあまりない会社のオフィスの大量導入などにも向いているでしょう。


注意すべき点

バロンチェアに限らずメッシュ素材のシートはいくつか欠点があります。

1つは環境によってはややホコリが溜まりやすいという事。

もう一つは、夏場は通気性が良く快適で蒸れ防止にもなるメッシュですが、冬になるとその通気性が良いということが反対に「通気性が良過ぎて寒い」というデメリットにも成り得るということ。

座面に限りシートタイプがクッションにも変更出来るので、あらかじめお使いの仕事環境を考慮して検討して選ぶようにしましょう。

また、重量が結構あるのでフローリングの人はチェアマットがあったほうが安心できるでしょう。

関連:オススメ「チェアマット」10選!オフィスチェアやゲーミングチェアにも使える!


体型の大きな人は買う前に座っといた方がいいかも

バロンチェアは他のオカムラチェアの高価格帯のチェアと比べるとシャープな作りになっています。

体型の大きい人は同じくオカムラの後傾姿勢タイプのオフィスチェアであるコンテッサ(セコンダ)やコーラル、サブリナスマートオペレーションなどと座り比べてから選んだ方が良いでしょう。

オカムラのサブリナをレビュー「スタンダード」と「スマートオペレーション」の違いとは?


最大8年保証

2021年からオカムラの一部のオフィスシーティングの保証期間が最大8年になりました。

バロンチェアも最大8年(構造体への補償)の対象商品です。

これまでは最大3年だったことを考えると自社製品への品質への自信の高さが伺えますね。

8年目でも構造体への補償があるのですから丁寧に使えばかなりの長期間使い続けることができるでしょう。

この寿命の長さもオカムラのチェアの信頼度が上がる大きなポイントと言えます。

保証期間について、詳しくはオカムラの公式サイトでご確認ください。


コンテッサとの比較、バロンの方が優れている点

バロンは購入を検討する際、度々、同じオカムラ製品のオフィスチェアであるコンテッサと比較される事があります。

コンテッサと比べてバロンチェアの方が優れている点を上げてみました。


お値段

まずはお値段。

バロンチェアの方がコンテッサよりも安く購入することが可能です!

仕様によりお値段にかなりの差がありますが、バロンならおよそ9万〜15万。

コンテッサならおよそ15万〜20万くらいが相場。

「オカムラのコンテッサの様なハイスペックなオフィスチェアが欲しいけど、値段はもう少し抑えたい」という場合はバロンチェアを候補にするのもありでしょう。


細かいリクライニング。

リクライニングに関してはバロンチェアの方が融通が利きます。

コンテッサは5段階なのに対して、バロンチェアは好きな角度で調整可能。

バロンチェアを選ぶ上で大事なポイントと言えるでしょう。


圧迫感・女性向けのサイズ

コンテッサと比べてバロンチェアの方が全体のサイズが一回りくらい小さくシャープな形。

また、座面の横幅と最低座面高はコンテッサよりもやや小さめです。

(バロンチェアの最低座面高は41.5cm、コンテッサは42cm)

またコンテッサと比べて細いので、部屋に置いたときの圧迫感が多少暖和されるといったメリットも。

そのため女性の方だとサイズの点でバロンチェアを選ぶ人もいます。


可動式の大型ヘッドレスト!

個人的にバロンチェアのコンテッサより最も優れていると思うところはヘッドレストだと思っています。

バロンチェアは可動式の大型ヘッドレスト付きを選ぶ事が可能。(もしくは後から買い足す事ができます)

下の写真がバロンチェアのヘッドレスト。

バロンチェアのヘッドレストは前後20度の角度調整と上下90mmの範囲調整が可能。

一方のコンテッサも可動式のヘッドレストも選べるのですが、面積の小さな小型ヘッドレストになります。

コンテッサの大型ヘッドレストは固定式になるので、より広い頭の範囲を支えてくれる可動式の大型ヘッドレストの方が良い場合はバロンチェアがオススメ。

オカムラのオフィスチェアで可動式の大型ヘッドレストを選べるのはバロンチェアやコーラルチェアなど、数が限られています。

固定式のヘッドレストのチェアを選んで後で後悔する人も割といることを考えると、可動式のヘッドレストはバロンチェア最大の魅力の一つと言えるでしょう。

コーラルチェアに関しては下記の記事を参考にしてみてください。

関連:【レビュー】オカムラのコーラルはこんな人におすすめ!シンプル&組合わせ豊富な良チェア


バロンチェアの口コミ・評判

バロンチェアの口コミや評判を集めてみました。

2002年に発売されたオフィスチェアですが、未だに衰えない人気があるのはジウジアーロの洗練されたシャープなデザインが今も通用している証拠でしょう。


バロンチェアは中古も人気

バロンチェアは中古市場でも比較的多く出回っているので、中古でなら購入したいと思っている人もいることでしょう。

バロンチェアの中古市場での価格帯は1万円〜10万円くらいまでとピンからキリですが、平均だと3万〜5万円が多い印象。

中古でなら良心的な価格で購入できるのもいまだに人気の理由です。

中古オフィスチェア最大手のオフィスバスターズさんの状態のランク分けだと、大体3万〜5万円でB〜Aランクのハイバックのバロンチェアに該当。

中古でこれ以上高いお値段で購入すると費用対効果で保証のある新品を購入した方がお得なので、個人的にはここら辺の価格帯がオススメかと思います。

バロンチェアはメッシュのシートを採用している事もあり、反対に安すぎるものだと一番の魅力であるメッシュがヘタっている可能性があるので注意。

バロンチェアの魅力を最大限に堪能するためにも、中古でもメッシュの状態が良いものを狙うようにしましょう。

個人的にはバロンチェアは新品でも購入する価値が十分あるオフィスチェアだと思っていますが、予算的に手が出せない人は中古を検討してみるのもありでしょう。

関連:中古のおすすめオフィスチェア6選を紹介。高級モデルを安く買おう!気をつけるポイントは?

購入の注意点

バロンチェアは別売りのヘッドレストを後から購入して取り付けることができます。

しかし、注意しないといけないのが、

別売りのヘッドレストは「ハイバック」のバロンチェアにしか取り付けられないということ。

そのため、ヘッドレストを後から取り付けたい場合は「ローバック」のバロンチェアを購入しないように気をつけましょう。

ハイバックを購入してヘッドレストを後から買い足したい場合は下記の記事を参考にしてください。

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新品で購入するならこの3店がオススメ!

バロンチェアをネットで購入するなら以下の3店がオススメです

是非参考にしてみてください。

オカムラ公式ショッピングサイト

1つめがAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにあるオカムラ公式ネットショッピングサイト

理由は在庫の量

ローバックからハイバック、ヘッドレスト付きまで、最も細かくバリエーションを取り揃えているのはオカムラ公式のネットショッピングサイトだからです。

サイトの見やすさ、カラーの選びやすさでは個人的にAmazonのオカムラ公式ページが一つのページでカラーなど全てが把握出来るので一番わかりやすいように感じます。

公式なので万が一、購入したチェアにトラブルがあった場合でもしっかりと返品・交換対応してくれるでしょう。

ワーカホリック

実際に座って購入したいのであればワーカホリックがオススメです。

ワーカホリックは東京日本橋にあるオフィスチェアのセレクトショップ。

店舗にはチェアコンシェルジュという専門職のスタッフがいて自分にピッタリのオフィスチェアを真摯に向き合って選んでくれるので安心して購入できます。

電話などの対応も非常に親切で購入者の信頼も総じて厚い優良店です。

筆者もここでオフィスチェアを購入したことがありますが購入から配送までストレスなくスムーズに行うことができました。

Kagg.jp

オンラインで新品の高級オフィスチェアが一番安く購入できるのが国内最大の60万点以上のオフィス家具を取り扱うKagg.jpです。

メーカーと直接取引を行い中間コストをカットしているのが安さの秘密。

最大の魅力は最低価格保証(ベストプライス保証)。

他のサイトでKagg.jpよりも安く販売しているサイトがあった場合、対象サイトの情報を申請フォームより連絡すると最低価格での販売を保証してくれます。

最低価格保証(ベストプライス保証)の適用条件をチェックする

さらに会員登録するだけで割引が適用。

バロンチェアの場合、会員登録を行うだけで24%OFFで購入可能になります。

その為、会員登録は必ず行いましょう。

また、チェアが届いた際の組み立て設置も無料。さらに不要になった椅子を無料で引き取ってもらう事も可能です。(※椅子一脚に対して一脚の引き取りになります)

新品を出来るだけ安く安心して購入したい場合はKagg.jpがオススメですよ。




まとめ

というわけでこの記事ではバロンチェアをご紹介しました。

最後にもう一度おさらいしてみましょう。

バロンチェアはこんな方におすすめ。

  • クリエイターなど長時間後傾姿勢で作業をする人
  • 豊富なカラーから選びたい
  • オフィスチェアで仮眠を取りたい人(要ヘッドレスト)
  • 首が凝りやすい人(要ヘッドレスト)
  • 比較的シャープなデザインのオフィスチェアが好み
  • 小柄な女性(膝下41.5cm以上)

オカムラ製のオフィスチェアを購入しようと思ったら必ず候補に挙ると言っても良いバロンチェア。

きっと充実した時間を過ごせる事でしょう。

この記事があなたのお気に入りの一脚を見付ける助けになったら幸いです。

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この記事を書いた人

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